いじめ・不登校の件数 香川・岡山とも過去最多に
昨年度(2023年度)、児童生徒を対象に行った問題行動などに関する調査で、香川、岡山共に、いじめと不登校の件数が、いずれも過去最多となったことがわかりました。
この内、香川県では昨年度、県内全ての小・中学校と高校、それに特別支援学校の、合わせて285校で行われました。それによりますと、いじめの認知件数は4661件と、前の年度と比べ802件、率にして20.8パーセント増え、過去最多となりました。内容は「ケガをさせる」「お金を取る」といった重大事態が13件と、前の年度より6件増えました。
また30日以上欠席した「不登校」は2771人で、前の年度と比べ537人、率にして24パーセント増え、過去最多となりました。いじめと不登校は、いずれも3年連続で過去最多を更新していて、県教委では引き続き全ての学校で専門家によるカウンセリングを行うなど、問題解決に努める方針です。
一方、岡山県は昨年度、県内の小・中・高校など640校で行いました。県教育委員会によりますと、冷やかしや仲間外れなど、いじめの認知件数は8262件。前の年度と比べ1539件増え、過去最多となりました。件数が大幅に増えた要因として、「いじめ見逃しゼロ」を目指し、日常を丁寧に観察し、SNS上の見えにくいいじめに素早く対応したことを挙げています。
また小・中・高校合わせた「不登校」は5391人。前の年度に比べ689人増え、過去最多となりました。いじめの認知件数と不登校数はいずれも3年連続で過去最多を更新しました。県教委は、教職員による組織的な生徒指導の徹底やスクールカウンセラーなどの専門家や、関係機関と連携した取り組みを進める方針です。