文化や学術の分野で優れた功績を上げた個人や団体に贈られる岡山県文化特別顕賞が、岡山市出身の大学院教授菅裕明さんに贈られました。

　菅裕明さんは岡山市出身の61歳。現在は東京大学大学院で教授を務める生物有機化学者です。

　1兆種類に及ぶ医薬品の候補物質から、新薬につながる物質を短期間で確実に発見する技術を開発しました。今ではこの技術をもとに、世界各国の製薬企業が次世代の医薬品の開発を進めています。

（菅さん）「私がやってきたことの上をやってもらわなくてはいけないので、その上を走れるだけの技術を開発していける若い人達が、この分野に入ってきてくれることが私の希望です。」

　2001年に創設された岡山県文化特別顕賞は、これまでに延べ11人が受賞しています。