今年4月、全国の小・中学生を対象に行われた学力テストの結果が29日公表されました。岡山、香川共に平均の正答率は、全ての教科で全国並みでした。

　今年の全国学力テストは、小学6年生と中学3年生を対象に、国語と算数、数学で行われました。この内、岡山県は公立の小中学校合わせて515校、およそ3万人がテストを受けました。中学校の平均正答率で国語は1ポイント上回り、数学は全国並みでした。2教科を合わせた正答率は、現在の調査形式になった2012年以降、初めて全国平均を超えました。

　一方、小学校の平均正答率で国語は全国並み、算数は1ポイント下回りました。算数の正答率が4割を下回る児童は22パーセント。全国平均より1.9ポイント多くなりました。2教科を合わせた正答率は2年連続で全国平均を下回りました。岡山県教育委員会は児童生徒のレベルに応じた指導や、教員への校内研修の充実など、課題に応じた取り組みをすすめるとしています。

　一方、香川県では公立学校215校から、およそ1万5000人が参加しました。平均正答率は小学校・中学校のいずれの教科も全国平均と、概ね同等となりました。

　また解答が空欄の「無解答率」は、中学校の記述式問題で高く、国語と数学あわせて31問中24問で全国平均を超えています。香川県教育委員会は結果を詳しく分析して、子ども達の学力定着に向けた取り組みにつなげたいとしています。