詐欺罪などで一審実刑 元証券会社社員の控訴棄却
出資話をもちかけて、顧客などからおよそ1億円を騙し取ったとして、一審で実刑判決を受けた岡山市の証券会社の元社員の控訴審判決で、広島高等裁判所岡山支部は今日(20日)、控訴を棄却しました。
野村証券岡山支店の元社員、建部昌弘被告53歳は、2021年から一昨年(2023年)にかけて、主犯格とされる男と共謀し、出資話を言葉巧みにもちかけ、顧客など7人から総額およそ9700万円を騙し取った罪などに問われていました。
一審の岡山地裁は、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しましたが建部被告が「騙していない」と控訴していました。
今日の控訴審判決で広島高裁岡山支部の柴田厚司裁判長は「一審判決の事実認定は正当として認められ、詐欺行為にあたることは明白」として、控訴を棄却しました。