岡山県南部の児島湾締切堤防の管理を担う土地改良区で、事務局の職員が運営費およそ1600万円を着服していたことが分かりました。

　児島湾土地改良区によりますと、会計を担当していた40代の男性職員が、改良区の口座や組合員の賦課金から数十回に渡り現金を引き出していました。

　着服の総額はおよそ1600万円で、今年7月、職員の異動に伴い発覚しました。聞き取りに対して職員は「酒やギャンブル、ゲーム課金に使った。」と説明し、全額を弁済して退職願を出したということです。

　児島湾土地改良区は、職員の刑事告訴は見送り「信頼回復のため管理体制を早急に見直したい。」としています。児島湾土地改良区は岡山県から児島湾締切堤防の管理を委託されていて、組合員数はおよそ3800人です。