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生徒自殺問題で最終の再発防止策公表 岡山県教委 懲戒処分の指針に「不適切な指導」項目設定

2025年1月15日 19:06
生徒自殺問題で最終の再発防止策公表 岡山県教委 懲戒処分の指針に「不適切な指導」項目設定

 13年前、岡山市の高校で生徒が部活動でしっ責され自殺した問題で、今日(15日)、県教育委員会は、遺族などの提言を踏まえた最終の再発防止策を公表しました。

 2012年、岡山県立岡山操山高校で、野球部のマネージャーだった2年生の男子生徒が監督の激しいしっ責を受けた後、自殺しました。この問題を巡り県教委は、遺族や第三者委員会の意見を踏まえ、再発防止策の作成を進めてきました。

 今日、県議会の文教委員会で、去年4月に公表した案から変更点を加えた最終の再発防止策を示しました。

 遺族の意向を踏まえ、ハラスメントの防止を図る教員向けのハンドブックに、今回の事例をより多く載せる。また、県教委の懲戒処分の指針に「不適切な指導」の項目を独立して設けることなどを、新たに盛り込みました。

 県教委は、今年4月から全ての県立学校で運用を始め、再来年度、教員や生徒へのアンケートで効果を検証します。中村正芳教育長は、「子どもを真ん中にした教育の実現に全力を挙げ、ご遺族から意見を頂きながら取り組みたい。」とコメントしています。

最終更新日:2025年1月15日 19:06
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