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御前崎市議 条例案のミスに「ざまあみろ」 自身のブログに記載した理由は 議会は政倫審で対抗(静岡)

2025年1月20日 17:34
御前崎市議 条例案のミスに「ざまあみろ」 自身のブログに記載した理由は 議会は政倫審で対抗(静岡)

御前崎市議会議員が、ブログに「ざまあみろ」などと書いたことが問題視され、20日、議会史上初となる政治倫理審査会が開かれました。渦中の市議が私たちに語った書き込みの真意とは?

20日午後、御前崎市議会で初めて開かれた政治倫理審査会。市議がブログで、条文のミスについて「ざまあみろ」と書いたことが、御前崎市議会が定める政治倫理規定に抵触するおそれがあるとして開かれました。

(議長)
「この審査請求は所定の要件を満たしており、審査請求は適当であると認めましたので、同日審査委員会を設置することにいたしました」

審査の対象となっているのは、御前崎市議会の髙田和幸議員。行政書士としての顔を持つ髙田市議は、32年の行政経験があり、2024年4月の選挙で初当選ながらトップ当選。

12月の最終定例会で御前崎市が提出した、市職員らの期末手当を増額する条例改正案にミスがあったことについて、自らのブログで…

(ブログより)
「実は気づいていましたが、自分が悪者にされたこともあって、質疑、討論はせず、黙っていました。市民に影響があることなら、発言すべきでしょうが、職員や議員がもらえなくなるだけですので、ざまあみろだという気分で発言しなかった」

問題となっている条例案は、市の職員や議員、市長など特別職のボーナスを0.1か月分引き上げる内容ですが… 市議会では冬のボーナスの支給基準日である12月1日にさかのぼって支払うとする「付則」を入れないまま全会一致で可決したため、増額分の1900万円が支払われない状態となっていました。

20日の政治倫理審査会では、審査を請求した理由については明かされませんでしたが、2月の定例会までに結論を出すとの方針が示されました。審査会の委員長は…

(河原﨑惠士 委員長)
「現時点では、請求者から私は説明を受けておりませんので、次回第2回でそのへんが明らかになろうかと思っています。あまり好ましいことではないと、一市議会議員としては思います。」

なぜ高田市議は「条文のミス」に気づいていながら、指摘をせずブログに「ざまあみろ」と書いたのか… 19日、私たちの取材に応じ、問題となった条例案について行政や議会の不備を指摘しました。

(髙田議員)
「32年の行政経験の中で、今回の条例のミスっていうのは、一番最後にいつからこの条例を適用しますって書くもの、ここを間違っていて誰も気づかないっていうところがまず問題ですよ」

髙田市議によると、問題の条例が審議された12月議会では、別の条例でも不適切な条文があると指摘していたといいます。市は「十分な検証を行った上で再発防止に努める」と発言したといいますが、その直後に議論された問題の条例案にも不備があり、あえて指摘しなかったと話しました。

(髙田議員)
「言わんこっちゃないっていうかね。そら見たことかっていう意味。このくらいのこともわからないようだったら、ペナルティとして0.1ヶ月もらわなくてもいいでしょ。ざまあみろというのは、どっちかって言うと、あれだけ言ったのにこんな有様じゃ困るよね、っていう意味で使った言葉。」

事情があったとはいえ「ざまあみろ」という言葉づかいについては・・・

(髙田議員)
Q「ざまあみろ」いま思うと適切か?
「適切じゃないのは事実ですよね。言い方ももう少し考えて、あれほど注意したのにまたやっちゃった、とかっていう書き方の方が良かったのかもしれないし、最低でもね、このぐらいの条例を直すくらいは勉強してくださいみたいな言い方でもよかったのかもしれない。その時は、そんなに 深い気持ちもなく使ってしまったので、私のボキャブラリーの少なさが今回の騒動のきっかけになっちゃったのかなっていう気はしています。」

次回の政治倫理審査会は1月24日に開かれ、審査請求をした市議から請求理由が説明される予定です。

最終更新日:2025年1月20日 17:34
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