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【中野カラー】“若い女性の流出対策”も…一般会計総額初の4000億円超え浜松市新年度当初予算案発表

2025年2月12日 17:13
【中野カラー】“若い女性の流出対策”も…一般会計総額初の4000億円超え浜松市新年度当初予算案発表

浜松市は新年度の当初予算案を発表し、一般会計の総額は初めて4000億円を超えました。若い女性の流出に歯止めをかける施策など随所に“中野カラー”も出ています。

12日に発表された浜松市の新年度当初予算案。一般会計の総額は4160億円。高齢化社会により社会保障や福祉の経費が膨らみ、当初予算としては初めて4000億円を超えました。予算編成のポイントについて中野市長は?

(浜松市 中野 祐介 市長)
「浜松は非常にポテンシャルがあって、まだ伸びしろがある。成長発展する余地がある地域だと思っていますが、ただ、一方で」「人口減少の問題が浜松における最大の課題というのが私の認識です」「一日も早く、人口減少の流れから脱却して転換する」

産業経済については、1.新たな人材の受け入れへインド政府や現地企業との交流事業を行うほか、2.大阪・関西万博で来日する外国人観光客を呼び込むため、広報活動を強化します。3.また、壊滅的な打撃を受けている浜名湖アサリの資源回復へ、人工的に稚貝を生産します。

子育て支援については、1.特に小学校高学年の待機児童が課題となっている放課後児童会を拡充し、夏休み期間中の臨時開設も進めます。2.また、家庭や学校に居場所がない児童に対し、専門的に個別支援ができる居場所を新たに開設。3.保育の人材確保へ、これまで静岡市まで行かなければならなかった子育て支援員の研修を、浜松でも実施します。

また、2025年度は、10年間の市政運営の方向性を示す新たな「総合計画」がスタートする初年度で、予算編成には随所に“中野カラー”も。特に力を入れたのが「若い女性の流出対策」です。浜松市は、2013年から2022年の間で、市外に転出した15歳から24歳の女性は約3500人。人口における女性の比率は政令市で下から3番目に低く、特に15歳から29歳の女性の比率は政令市で最も低くなっています。そこで、「女性に選ばれるまちプロジェクト」と題して、1.企業や事業者に対し女性特有の健康課題を解決する製品の購入費用などを補助するほか、2.公共施設のトイレなどで生理用ナプキンを配る機器の設置を進めます。3.また、ものづくりの企業で活躍する“文系女子”を紹介する動画を作成し、都市部の大学生などに発信します。

(浜松市 中野 祐介 市長)
「若者に選ばれる。とりわけ女性に選ばれることが街の生き残りを図っていく上で重要なポイント」「働くにしても暮らすにしても、いいところだよと分かってもらうことから始めて」「招き寄せられるような環境を整えていきたいと思います」

浜松市の当初予算案は、2月19日から始まる市議会2月定例会で審議されます。

最終更新日:2025年2月12日 17:13
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