【ギネス級極小ランドマーク】小さなベンチに植栽も…「世界一小さな公園」認定受けた公園とは(静岡・長泉町)
静岡・東部の長泉町。ここに「世界一小さな公園」があるのですが、みなさん、その公園がどこにあるか分かりますか?実はレンガで囲まれたこのスペースが公園なんです。
様々な場所がパソコンやスマホでみられる「ストリートビュー」で見ても…。道路に差し掛かる手前に…。しっかりと、映っていました。1辺が50センチほどの正方形で、面積は0.24平方メートル。小さなベンチと植栽が設置されています。子どもたちにとって、公園といえば遊具があり、走り回って遊ぶ所…ですが、この公園は…。
(子ども)
「こんなの公園なの?」
「滑り台ないじゃん!」
(子ども)
Q.この公園どうですか?
「つまらない」
Q.なんでつまらないの?
「だってただ座るだけだから」
遊ぶには“小さすぎる公園”ですが、長泉町は、なぜ、こんなにも小さな公園を作ったのでしょうか?
(長泉町民)
「長泉町に引っ越してきて15年くらい。ずっとあったと思います」
(長泉町民)
「小学生の時もありましたし、幼稚園の時もあったと思う」「30年前くらいからはあったと思う」「世界一小さな公園って名前が付いていたのは知っていました」
スマホで地図を見ても、しっかりと表記されている“世界一小さな公園”。実は、この公園が作られたのは、今から40年近く前の1988年ごろ。町が道路を作っていく過程で「余った土地」ができ、当時の担当職員が「せっかくだから、世界一小さい公園を作ろう」と提案したことがきっかけだったといいます。
とはいえ、「公園」には“休息できる憩いの場”という定義も含まれているので、見るだけでなく、実際に座れるベンチを設置し植物も植えました。そして、町がこのスペースを“公園と定めた”のです。近くに住む町民たちは、“この公園の存在”について…。
(長泉町民)
「子どもと散歩した時に寄ったりとか」「待ち合わせ場所にしたりとか」
(長泉町民)
「友達が家に遊びに来る時に目印になるみたいで、地図の、いいみたいです」
(長泉町民)
「世界一のものが、自分たちが住む所にあるというのは」「誇りに思えるしそれを他の人にも話せる」
“小さな公園”ができて、約40年…。
(長泉町 工事管理課 神山 修二 副主幹)
「長泉町に世界一になり得る資産があったということで、“町おこし”みたいな形も考えられますよね」
町では世界一となり得るものを発信して、「町おこしをしよう」という話が出始め、町民からも問い合わせがあったことなどから、本格的にギネス世界記録を目指すことになりました。町は2024年12月、ギネスへ申請するため、公園の正確な面積を測ったところ…。0.24平方メートルという結果が。
そして、25日の午後、ギネス世界記録の認定証の授与式が、長泉町役場で行われました。
(ギネス世界記録 公式認定員 藤渕 文香さん)
「厳正なる審査を行った結果、長泉町の世界一小さな公園は、0.24平方メートルで、見事ギネス世界記録に認定されました」
認定に至るには、“国や自治体の法律によって公園として認められていること”や、“最低5年間存在していること”、“資格のある測量士が測量すること”など、さまざまな細かい審査があったといいます。
そして、約40年前に、「小さな公園を作ろう」と提案した、当時の街の職員・下山さん。今は町議会議員になっていました。
(長泉町議会 下山 和則 議長)
「(同僚が)オレゴンに遊びに行った帰りに、パンフレットを持ってきてくれて、世界一小さな公園があるということで、それじゃあ…ということで作った」「うれしいの3乗かな。そんな感じです」
「世界一小さな公園」は、長泉町のシンボルとなっていくのか…注目です。