【道路陥没】埼玉・八潮市での事故受け静岡・浜松市でも緊急の下水道点検…これまでに異常は発見されず
埼玉・八潮市で、下水道の破損が原因で道路が陥没した事故の発生から、2月4日で1週間です。こうした事故を防ごうと、浜松市は、緊急の下水道点検を進めています。
道路の交差点に空いた大きな穴。埼玉・八潮市で道路が陥没し、この穴にトラックが転落したのは、1月28日でした。
交差点の地下、約10メートル部分に通っている下水道管の一部にひびが入り、そこから水が漏れ出し、周辺の土砂が緩んだことで、地下に空洞が発生。その空洞が徐々に大きくなり、陥没につながった、とみられています。
発生から2月4日で1週間。埼玉県は、がれきの撤去や救助のため重機を入れるためのスロープを作ってきましたが、下水が穴の中に流れ込み作業は難航。転落したトラックには、依然74歳の男性運転手が取り残されたままです。
この甚大な事故を受け、浜松市では…。
(清水 将光 記者)
「埼玉県の道路陥没事故を受けて、浜松市では、きのう(3日)から下水道管の緊急点検が始まっています」
この緊急点検は、市内4つの主要な下水道管や直径2メートル以上の下水道管、計73.1キロが対象です。
職員たちは、下水道管の通る道路の舗装にひび割れやたるみがないか確認したり、マンホールを開けて内部のコンクリートなどに腐食や異常がないか目視で確認しました。
浜松市では、対処区間の点検を2月7日までに完了させる予定で、これまでのところ異常は発見されていません。また、市内全域に敷設された総延長3630キロの下水道管のうち、標準耐用年数とされる50年が経過したものが5%ほどありますが、随時更新しているということです。