低コストで水害防止 大雨のとき雨水をせき止める「田んぼダム」菊川市でスタート(菊川)
水害を防ぐため、大雨の際に一時的に田んぼに水をためる「田んぼダム」の取り組みが菊川市でスタートし、20日、関係者が現場を視察しました。
菊川市川西地区で始まった田んぼダムの取り組みは、菊川水系の流域全体で水害被害を防ごうと、県や市、米生産者らが連携しスタートしたものです。
田んぼダムは、田んぼの排水口に流出量を調整する板を設置し短時間に降った大雨を一時的に田んぼに貯めることです。田んぼにたまった水は一気に放出されず排水をコントロールすることで下流域の水害を防止します。排水量は作物に影響を与えない範囲で板で調整できます。
低コストで治水効果が上がることから、県では、田んぼダムのエリアを拡大していく方針です。