【一気に初夏の陽気で】連日気温上昇の県内…静岡地方気象台がソメイヨシノ「開花」発表…各地の桜は?県民の反応は?
静岡市駿河区にある静岡地方気象台に植えられたソメイヨシノの標本木。26日、午前11時ごろ職員が確認すると…。
(静岡地方気象台の職員)
「1、2、3、4、5、6、7、8」「ここだけで8輪。もう数えきれないくらい」「開花基準が5、6輪以上なので5、6輪は完全にいっている状態で間違いない」
確認されたのは開花基準の5~6輪を大きく上回る桜の花。そして…。
(静岡地方気象台気象情報官 鶴橋 茂大さん)
「気象台にある桜、ソメイヨシノの標本木において開花の基準としております5~6輪をかなり上回る数の花が咲いておりますので、本日開花といたしました」
平年より2日遅く、2024年に比べ4日早いソメイヨシノの開花発表となりました。
(杉本 汐音 記者)
「きのうは1輪のみ開花ができましたが、きょうは多くの桜が咲いています」
25日に開花が確認されたのは1輪のみ。開花の発表も見送りとなりましたが…25日、26日と、連日夏日を観測するなど気温が上がったことから、26日、一斉に咲き始めたということです。気象台の職員も、26日、一気に開花したことに驚きを隠せません。
(静岡地方気象台気象情報官 鶴橋 茂大さん)
「正直、早いなという印象です。ここ数年、標本木を見ているが、ここまで急激に一気に開花を迎えたというのは初めて」
ソメイヨシノは、このまま順調に開花が進めば、あと1週間から10日ほどで満開を迎えるということです。
そして、26日の静岡県内は、25日に引き続き各地で気温が上昇。最高気温は静岡市清水区で28.6度、静岡市駿河区で28.2度、富士市で27.2度など、夏日になったところも多く、12の観測地点でことし最高を更新しました。
夏が来たような陽気に静岡市の駿府城公園には多くの人が。中には日陰で休む子どもたちの姿も。
(子どもたち)
「めっちゃ暑い」「暑すぎてこれだったら外に出なくてもいいかな」「公園で遊んでたら、もう汗だくになって寒くなってきちゃった」
一方、ここではシートを広げ宴の真っ最中。
(市民)
「桜のお花見に来ています」
(市民)
Q.きょう開花発表があったが?
「え?まじで。僕ら花より団子だもんだから」
ただ、ぐんぐん上がる気温については…。
(市民)
「ちょっと暑過ぎるね、まだ3月だもんね」
園内のソメイヨシノも、この気温上昇を感じているようで…。
(杉本 汐音 記者)
「きのうはほとんどがつぼみの状態でしたが、暖かい日差しを受け、一気に桜が咲き始めました」
桜を見た人は…。
(市民 )
「なんか、春っぽかったです」
(市民 )
「きれいだった」
Q.桜が咲くとどんな気持ち?
「うれしい」
開花の発表があった静岡地方気象台からほど近い場所にある「護国神社」。境内には11種類の桜が植えられていて、中でも見ごろを迎えているのが鮮やかなピンク色の花が特徴の「陽光桜」です。開花が遅れていたソメイヨシノも日当たりのいい場所では徐々に咲き始めていて、4月上旬ごろまで桜を楽しめるということです。
(静岡県護国神社 権禰宜 谷田 和悠さん)
「ぜひお参りに来ていただいて、いろいろな種類の桜を鑑賞していただければと思う」
藤枝市の瀬戸川沿いには、2キロにわたり800本のソメイヨシノが植えられて、桜の人気スポットとなっていますが、25日と26日の暖かな陽気で開花が進んでいます。ここでは、4月5日・6日に「金比羅山・瀬戸川桜まつり」が開催される予定で、準備が進められていますが、24日に降ったひょうで「ぼんぼり」に穴があき、使用できなくなってしまいました。祭りの主催者は…。
(志太商工発展会 深本 伊一郎 会長)
「自治会やいろいろな団体の人に来てもらって修理すれば、多分、『桜まつり』には、きれいに完成して元に戻すことができると思う」
一方、ここは「はままつフラワーパーク」。 園内には160品種1700本の桜が植えられていて、ソメイヨシノも25日から咲き始めました。
(来園者 )
「さくら咲いててうれしかったです」
(来園者 )
「ちょびっとしか咲いてなっかたですけど、すごく立派な桜が見られて満足です」
(はままつフラワーパーク 山下 重善 技監)
「きょうは一分から二分咲き。満開になるのは来週になるかと思います。開花は年並み暖かくなり一気に咲き始めた」
フラワーパークでは、ソメイヨシノの開花を受け、夜間にライトアップする期間が決定。今週29日・土曜日から4月6日・日曜日まで、平日は夜8時まで、土日は夜8時半まで延長して開園する予定です。
ここは三島市の桜の名所「三嶋大社」。境内には15種200本の桜が植えられていて、早咲きの枝垂れ桜は、すでに見頃を迎えていました。ソメイヨシノはまだツボミが固く、ほとんど咲いている花はありませんでした。その中で大鳥居近くの一本だけ咲き誇っているものも。
(三嶋大社 権禰宜 髙松 慎至さん)
「境内にソメイヨシノが他に植えてありますが、こちらだけ少し早めに咲いています。水はけがいいのか、栄養を吸収しているのか…」
多くの露店も出店し、満開になるのを待っているところです。
一方、気象台によりますと、県内では26日も黄砂を観測。これは、午後1時過ぎの、日本平情報カメラの映像です。天気が良ければ、駿河湾や富士山が見渡せますが、26日はご覧の通り、霞んでで何も見えませんでした。この黄砂の影響ですが、あす・27日以降は収まる見込みということです。