公園「スプリング遊具」のばね折れ児童けが…金属疲労とみられるも前年の市の検査で「使用可」判断(浜松市)
2024年5月、浜松市中央区の公園で、突然、遊具のばねが折れて、8歳の児童がけがをする事故が起きていたことがわかりました。
浜松市によりますと、事故があったのは浜松市中央区伊左地町の「緑ケ丘第一公園」で、2024年5月、8歳の児童が、ばねの力で前後に動く金属製の「スプリング遊具」で遊んでいたところ、突然、ばねが折れて地面に投げ出されたということです。児童は頭や腰などを打って全治10日間のけがをしました。
事故の原因は、ばねの劣化とみられ、市は、すでにこの「スプリング遊具」を撤去しています。この「スプリング遊具」は、設置されて20年がたっていましたが、2023年11月の検査では「使用可」と判断されていたということです。市公園管理事務所は、「ばねにひびなどは入っていなかったが内部の金属疲労が起きていたのではないか」と話しています。これを受けて、浜松市は、児童の保護者に治療費と慰謝料として7万円余りを支払う専決処分をしました。
「スプリング遊具」に限らず、一般的に金属製の遊具の耐用年数は「15年」ですが、浜松市は「古くなった遊具を随時更新しているが、数が多くて追いつかない状態」だということです。市公園管理事務所は、「公園内に設置してある遊具などで、故障や破損を見つけたら連絡してほしい」と呼びかけています。