「未来へつなぐ静岡県政の今」をテーマに知事と中高生が意見交換…新聞部など所属生徒から“鋭い切り込み”も
「未来へつなぐ静岡県政の今」をテーマに、21日、静岡・鈴木知事と中高生が意見交換をしました。新聞部などに所属する生徒たちは鋭く知事に切り込みました。
(浜松市立富塚中 2年 髙山 詩乃さん)
「日本でリニアを開発しようとしていて、静岡県では大井川の水資源や生物多様性、南アルプスへの影響などが懸念されていますが、それについてはどう考えていますか?」
(浜松市立曳馬中 2年 西藤 槙音さん)
「ぼくは野球がとても好きで野球部に入っている。浜松に新しい球場ができるときいて本当にわくわくしている。8月のお盆のときに南海トラフの情報がでて、これからの予定に影響することはありますか?」
21日のイベントには中学生4人、高校生22人が出席。知事との対話で、身近な県政の課題から日本が抱える社会問題へも話題が及びました。
(東海大静岡翔洋中 3年 松下 ゆめさん)
「公立の小中学校では教員不足が深刻化しており、先生たちの労働環境も決していいとは言えないと思います、一人一人の負担が大き過ぎると私は考えています。私たち生徒も、先生ともっと話したい、相談したいことがあっても、先生が忙しそうだから我慢してしまうときがあります」
(静岡市立城内中 3年 田上 諒真さん)
「驚いたのは、付加価値税25%の国デンマークだった。世界幸福度ランキングは2位、国会議員選挙の投票率が80%、子どもを国の宝だと意識している国だった。税金はとられるのではなく、預けていると考えている。こんな作文を書いて、税は使い捨てではなく、必ず誰かを幸せにするために活用されており、回りまわって自分、そして身近な人にもその効果があり、たくさんの人の思いが込められているのが分かりました、未来のために預けているという税の理解の広がり方について、私たち静岡県民として、どんなことができるのかお伺いしたいです」
生徒たちからの鋭い質問に対し、知事は感心しながら、一つ一つ丁寧に答えていました。富士東高校からは新聞部の7人が参加。知事が選挙期間中にした「東部に医学部を誘致する」などの発言にも触れ、知事に迫りました。
(富士東高校新聞部 2年 平田 美優さん)
「浜松市長もやられて、今回、静岡県知事にもなって静岡への愛がとても強いと思うが、今後、静岡全体としてどういう風にしていきたいと思っていますか?」
(鈴木知事)
「そうですね。僕は選挙の時から幸福度日本一の静岡県を作りたいと言ってきた。静岡県は東部、中部、西部、また伊豆半島といったそれぞれの地域特性をもった地域が一緒になっている。そうした地域特性に応じた施策をやっていく必要がある。僕が、今度、県全体で見ていくと、東部、中東遠では医療支援が他に比べて不足している。そういうところにどうやってお医者さん、医療関係者を増やしていくか、そういう取り組みをしていかないといけない」
意見交換の後、すぐに生徒たちは広報記事を作成。知事に成果をみてもらいました。
(富士東高校新聞部 2年 平田 美優さん)
「県知事が浜松出身ということで、あまり東部の人が選挙に参加しにくかったのは結果でも出ていたので、もっと、より東部の人が静岡の政治に関われたらいいと思う」
知事は、生徒たちに、今後も県や地域のことをよく知って、将来は静岡県の担い手となってほしいと、期待の言葉をかけました。