石廊崎沖で無人の中国製救命いかだ発見 外国船の所有か 備え付けの食料や救命グッズは手つかず(静岡)
8月21日夜、石廊崎沖合で漂流する救命いかだが発見されました。いかだは中国製とみられ、人は乗っておらず、所有していた船舶などの確認が進められています。
下田海上保安部によりますと、21日午後6時半ごろ、石廊崎沖合を航行中の貨物船が漂流している救命いかだを発見し、海上保安部へ通報しました。救命いかだが漂流していたのは、南伊豆町の石廊崎灯台から西北西におよそ10キロメートルの海上で、下田海上保安部が巡視船で回収しました。人は乗っていなかったということです。
救命いかだは直径およそ2メートルの丸型、屋根がついた6人乗りのもので、空気が入って膨らんだ状態で発見され、中には備え付けの食料や救命グッズがありましたが、食べたり使用された形跡はありませんでした。
いかだには中国で製造された記載や製造番号の記載があるものの、日本の船舶では記載する必要のある船舶名がないことから、海上保安部では、日本の船舶が所有するいかだではないとみて、中国の公的機関に問い合わせているということです。