再審無罪の袴田巌さん国に刑事補償約2億1700万円の支払いを求める(静岡)
59年前の事件で再審無罪が確定した袴田巌さんが29日、刑事補償法に基づき、国におよそ2億1700万円の支払いを求める請求をしたことがわかりました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で証拠のねつ造が認定され無罪が確定した袴田巌さん。
弁護団によりますと29日、刑事補償法に基づき、国におよそ2億1700万円の支払いを求める請求を静岡地裁にしたということです。
補償金について刑事補償法では刑事事件で身柄を拘束され無罪が確定した場合、拘束期間1日あたり1000円から1万2500円を補償すると規定されていて
袴田さんが拘束された期間は47年10か月に及びます。
弁護側は「死刑の恐怖に晒され、肉体的、精神的苦痛による損害の程度は計り知れない」などとして、補償の上限額を請求しています