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オープンしたてでも大人気のパン店 職人コンテスト優勝のオーナーが焼くパンの味は

2025年3月20日 18:13
オープンしたてでも大人気のパン店 職人コンテスト優勝のオーナーが焼くパンの味は

みんな大好きな「パン」!定番はもちろん店ごとに工夫を凝らした様々な種類のパンが次々と登場し素材や作り方にもこだわりを持った店が各地に続々とオープンして人気を集めています。

そんな中、静岡県内でもトップクラスのパン屋さんの激戦区が浜松市に!!

浜松駅から車で10分ほどの広沢地区には同じ通り沿いのわずか180mの間に3軒ものパン屋さんが!

その中に、2025年、あるパンのコンテストで日本一に輝いた店が!!

一体、どんな店なのか??

みそ汁に合う!?気になるそのパンとは??

20日のエブリィライフは日本一に輝いた静岡のパン屋さん。そのこだわりと人気の秘密を調査します。

浜松市中央区広沢にあるブーランジェリータニグチ。2024年2月にオープンしたばかりですがすでにお客さんが絶えない人気店です。

お店の自慢はフランスのパン屋さんをイメージしたというこちらの大きなショーケース。

中には毎日30種類以上ものパンがところ狭しと並びます。

そんな人気のパンを作っているのがオーナーの谷口弘樹さん。なんと毎日16時間以上もパン作りを行っている、パンに人生を捧げているような方です。

(澤井志帆アナウンサー)
「美味しそうなパンがたくさん並んでいます。種類が豊富ですね。どれも美味しそうなんですがきょうのオススメは何でしょうか?」
(谷口弘樹さん)
「どれもオススメなんですけど、一番のオススメはこちらの高菜のウィンナーチーズになります。」
(澤井アナ)
「え!?高菜とパンですか?」
(谷口さん)
「合うんです。ぜひもしよかったら召し上がってみてください。」

「高菜」といえば、ごはんのお供としては相性抜群ですがパンやチーズと融合させた味とは?

(澤井アナ)
「まず高菜のいい香りがしますね。美味しい!高菜とパンって意外と合うんですね~」
(谷口さん)
「パンに合うようにパン生地を試行錯誤しております。こちらのパンなんですけれど実は日本一をとった作品の一つになります!」
(澤井アナ)
「日本一!?すごい!だからこんなに美味しいんですね納得しました!」

実は谷口さん、「日本のパン職人」が作る日本一のパンを決める「ベーカリージャパンカップ」というパンの技術コンテストの「調理パン部門」でことし、優勝したのです!

決勝戦では出題されるテーマに沿った6種類のパンを8時間ですべて完成させる必要がありますが、パンの味や見た目はもちろん、製造工程やプレゼンテーションまでが審査されます。

今回の6つの課題は「チーズを練りこんだ焼きこみ調理パン」「カレーパン」「味噌汁に合うパン」「塩パン」さらに「地産地消の食材を使ったサンドイッチ」と「夕食に食べてもらいたいサンドイッチ」。

「みそ汁に合うパン」などは想像もつきませんが意外にもこれが一番自信があったそうです。

(谷口さん)
「今回の課題の中でも一番面白いなと思った課題だったんですけれども、パンと味噌汁って一見合わないと思うんですけど、ついにパンと味噌汁が合っちゃう時代が来たなという。僕もこの中で一番自信のある作品づくりができた課題でもありました。」

「塩昆布コーンパンという商品になります。」
(澤井アナ)
「塩昆布コーンパン?これが味噌汁と合う?」

パンと合うスープといえば洋風のスープを思い浮かべる人が多いと思いますが、谷口さんは、味噌ラーメンをヒントにその具材としてよく使われるコーンを使おうと考えたそうです。

(澤井アナ)
「外カリッカリ、中モッチモチですね。」
「昆布が入っていることによって、和風な感じがするので、みそ汁を連想するような味」
(谷口さん)
「みそ汁に合うパンということでパンも白米をイメージしています。」

実は谷口さん、具材を工夫するのはもちろん、パンごとに合う生地をとことん追求していてそれが高い評価にもつながっているのです。

実際にコンテストでも試食した審査員からはこんなコメントが。

(辻調理師専門学校 浅田和宏さん)
「シンプルにすべてパン生地が美味しいというのが印象的」
(谷口さん)
「パンを始めた当初どうしても具材の方に力を入れてしまっていて、/当時の上司なんかからは「お前のはパンじゃない!」といったようなことを言われたりですとか、そういった経験がありまして、/ずっとパン生地作りというのをすごい課題にここまで取り組んできまして…」

その努力が実りその集大成として今回、日本一の称号を獲得することができたのです。

(谷口さん)
「今までやってきたことが間違ってなかったんだなという自信にもつながりました。日々試作、日々新商品を考えるというところでやってきたことが、そのまま生かせたかなと思っています」

そんな谷口さんのパンを求めて店には多くの客がやってきます。

(来店客)
「きょうは5個買いました」
(来店客)
「週に1、2回ぐらい来ているので」「きょうはいっぱい揃っていてラッキー」
(来店客)
「調理パンが結構おいしくて」

谷口さんが得意とする総菜パンはもちろんのこと、王道のクロワッサンやメロンパン、カンパーニュなどのハード系のパンまでどれも大人気です!

そして実は今回のコンテストでは菓子パン部門でもこちらの店の職人が3位を受賞するなどいま、全国から注目される店なのです。

静岡にある日本一のパン屋さん。これまでにない新しいパンとの出会いを求めて足を運んでみてはいかがですか。

最終更新日:2025年3月20日 18:28
    静岡第一テレビのニュース