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地価公示 静岡、熱海で地価上昇の理由とは【静岡】

2025年3月20日 17:45
地価公示 静岡、熱海で地価上昇の理由とは【静岡】

土地の価格の指標となる「地価公示」が公表されました。静岡県内で最も土地の価格が上昇しているのが熱海市銀座町で、2位が静岡市の鷹匠でした。価格を押し上げた背景は?現地を取材しました。

日本有数のリゾート地、熱海!

17日の駅前の様子ですが平日にも関わらず多くの人が…!

駅前の商店街もこの通り!家族連れや若い人たちで賑わっていました!

コロナ禍で宿泊客が減少していた熱海…。しかし徐々に回復し、去年は5年ぶりに300万人を突破しました!

この勢いはホテルの建設ラッシュにも…

(坂井太一記者)
「あちらのホテルも3年前(2022年9月開業)にできたばかりですが、隣にも大きなホテルが今まさに建設中です」

2025年3月現在、熱海で建設中のホテルはおよそ10軒!

ここ数年だけでも続々と新たなホテルが開業しているのです。

この“熱海人気”は土地の価格にも影響しています。

18日発表された「地価公示」は2025年1月1日を基準に県内661地点の土地の価格を調べたもので、県内の地価の平均変動率は住宅地が17年ぶりに下落を脱し横ばいに。商業地は2年連続、工業地は3年連続で上昇しました。

市町別全体の「上昇率」では熱海市が4.7%上がり1位に。

2位が1.2%上昇した長泉町でした。

一方、「下落率」は過疎地域や沿岸部などを含む市町が上位を占めました。

そして、調査地点別で最も上昇率が高かったのも熱海市内で、そこは“人気スポット”近くでした。

(国土鑑定研究所 不動産鑑定士杉﨑充登さん)
ナンバー1はどのあたり?
「向かい側の建物(の辺り)、今 ジャス喫茶をやっています/熱海駅の方からこちらに来る方も増えていますのでそれで上がっているという状況です」

そこは「熱海銀座商店街」入り口のすぐ近く、商業地である熱海市銀座町のこの辺りです。

土地の価格は2024年に比べ16.5%アップしていてここ数年は毎年10%以上の上昇が続いています

駅からは歩いて10分から15分ほどと少し離れてはいますが、若者を中心に観光客で賑わいをみせる商店街。

ここ数年の“人気上昇”が土地の価格を押し上げているといいます。

(国土鑑定研究所 不動産鑑定士杉﨑充登さん)
「テナントは(出店場所を)探すのを苦労している状況だと思う/観光客が好まれるような店や施設が増えて来たことがこちらの地価の上昇に繋がっている」

観光客は商店街の印象について…。

(観光客)
「インスタ映えしそうな食べ物や場所が増えた。賑わっている印象です。」

(観光客)
「いろんなお店があって食べ歩きができてそれだけで時間をつぶせる」

こちら2年前にオープンした抹茶スイーツ専門店もこの人気商店街に店をオープンしようと、空き店舗になった際、すぐ物件を抑えたということです。

(熱海さとり本店 永田奈々美店長)
「ここ1年くらいでたくさん新しい店もできた/最近たくさんのお客さまが銀座通りまで足を運んで来ている印象がある」

宿泊客の回復やホテルの建設ラッシュ。加速する“熱海人気”は地価の上昇や、テナントの“物件確保競争”にまで広がりを見せていました。


一方、上昇率が2位となったのが商業地である静岡市葵区鷹匠2丁目。去年に比べ11.4%アップしました

静岡の“代官山”とも呼ばれおしゃれな雰囲気で有名ですが、街行く人のイメージは・・・

(静岡市民 40代)
「リッチっぽい/(住むことに)憧れはあります便利そうで 高そうなイメージセレブのような」

(静岡市民 70代)
「これから鷹匠に飲みに行く/歴史を感じるまちだと思う/素敵 名前も素敵」

人気の理由について不動産鑑定士の芝口さんは

(不動産鑑定士 芝口直樹 さん)
「閑静で良好な商環境が形成されている 中心部にも近く事務所需要 オフィスビル需要があり注目を集めている 」

静岡駅周辺は商業地や住宅地の需要が高まっています。

官庁が集中するため事務所地としても人気が高いことなどから地価の上昇が続いていて、「鷹匠」に近い葵区伝馬町の商業地も2024年に比べ9.9%上昇。

住宅地の葵区音羽町も2024年に比べ5.8%上昇しています。

静岡駅から徒歩10分ほどで新静岡セノバにも近い「鷹匠」エリア

人気のヒミツは大通りから一歩入ると閑静でおしゃれなまちなみが広がっていることです。

そのためマンションなどの住宅地としても人気でこの隠れ家的雰囲気が人気を後押ししているのです。

(不動産鑑定士 芝口直樹 さん)
「マンション需要が高く 今鷹匠でデベロッパーが建物を建築すれば即完売する 人気で地価も高く販売価格も高いがそれ以上に需要が競合し、すぐ完売する」

そんな人気の鷹匠エリアには広い空き地が。

ここには静岡市の「ヨシコン」と広島の「マリモ」が共同でマンションを建てる計画で

地上19階建てで2027年10月に完成予定。

(不動産鑑定士 芝口直樹 さん)
「マンション建設は建築資材や人件費の高騰で高額な建築費が予想される 販売価格も相当高くなると考えられる 鷹匠エリアは売れないという心配はなく造ればすぐ売れる」

現在、東京などの大都市圏を中心に不動産価格の上昇が続いていますが

今後この波が静岡に及ぶことはあるのでしょうか・・・・

(不動産鑑定士 芝口直樹 さん)
「東京の効果が静岡に波及するというのは今のところはない 東京は東京の事情で価格上昇している(JP)経済状況や各地域の所得環境で地価が動いている/上昇するとすれば投資家が静岡が穴場だと買いあさりに来た場合/起こるかは分からないが今のところはない」

最終更新日:2025年3月21日 8:51
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