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【注目】“メルカリ”で売ります!粗大ゴミをサイクル 循環&リユース、ごみの減量と“いいことづくめ”で大好評!(every.しずおか特集)

2024年4月8日 13:27
【注目】“メルカリ”で売ります!粗大ゴミをサイクル 循環&リユース、ごみの減量と“いいことづくめ”で大好評!(every.しずおか特集)

粗大ごみをメルカリでリサイクル!これがいま、大人気なのです!
三島市が新たに始めたプロジェクトと、その背景にあるごみの危機的状況に迫ります。

三島市が取り組むごみ問題

伊豆縦貫道「三島加茂インター」のすぐそばにある「三島市清掃センター」

三島市内から出されるゴミを一手に引き受けていて、可燃ごみは、多い日には90トンも運び込まれるほか、粗大ごみも受け入れています。その中には、まだまだ使えそうなものもたくさん…

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「まだキレイなのに捨ててしまう、驚くような物が多い」

まだまだ使えるのに捨てられてしまう粗大ごみを何とかしたいと考えた三島市は…

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「他県がメルカリでごみを売り始めたと知り、メルカリに相談したのがきっかけ」

最終処分場は限界に…

三島市が粗大ごみの販売を検討する背景には「もったいない」というだけではない、切実な事情がありました。

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「こちらが最終処分場。元々ここは大きな穴だったが、そこに焼却灰などを埋め立てて、もう9割以上埋まってる状態。あと、残り8%くらいしか埋められない」

粗大ごみは、一部の金属や木材などはリサイクルされるものの、結局は最終処分場行きです。

三島市の最終処分場は、既に限界に近づいていて、年間約8000万円かけて、焼却灰を県外へ運んでいる現状です。また、三島市は、市民一人の1日当たりのゴミ排出量が、静岡県内の10万人以上の自治体で4番目に多いというデータもあります。

この現状を市民に理解してもらいゴミに対する意識を変えるため、三島市では、2023年9月から、県内で初めて「メルカリ」で粗大ごみの販売を始めました。

■粗大ごみがお宝に!

案内された倉庫には…

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「メルカリで出品予定の商品。見ての通り、たくさんある」

粗大ごみの中から売れそうなもの選び、清掃やメンテナンスをしたあと、販売価格を決めていきます。

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「これ美品ですね。かなりいい物なので、4000円ぐらい」

あくまでもごみの減量が目的のため、相場を参考にしつつも利益は二の次で、かなり安い価格設定です。このイスは4000円に決定しました。

自分の席に戻り早速画像をUP!すると数分後…

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「多分、5分くらいしか経ってない」

何と掲載からわずか5分で売れてしまいました。

メルカリの利用者は、月間2200万人ともいわれ、いまや国民の6人に1人が利用している計算です。メルカリでの販売は業務に支障が出ない範囲でということもあり、商品の発送はせず、清掃センターでの引き渡しのみの対応です。

商品を引き取りに来た購入者に話を聞いてみると…

Q:おいくらで?
「500円、いいと思う。送料がかからないので安い」

三島市ではメルカリでの販売を始めた2023年9月からこれまでに、約130の商品が売れ、約10万円を売り上げていて、そのお金はごみ処理の費用などに充てられるといいます。

リユース意識の醸成のきっかけに

「メルカリ」の自治体担当者は…

(メルカリ 経営戦略室政策企画参事 高橋 亮平さん)
「粗大ごみの販売は2022年5月30日“ごみゼロの日”から2自治体で始まり、今(2023年11月8日現在)は9自治体まで広がった。三島市が静岡県では初めてで、2023年10月20日に掛川市・菊川市が始めて、県内では2例。民間事業者1社でできることには限りがあるので、社会の課題を解決するパートナーとして自治体と連携できないかと始めたのが、粗大ごみの販売」

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「フリマアプリでは2か月で1トンほど再利用できているが、それがメインではなく、市民のリユース意識の醸成、リユース意識を更に持ってもらうことが一番の目的」

ごみ減量への取り組みはまだまだあります。

こちらは三島市で行われた食器と子供服の無料配布会。事前に市民から集めた未使用の食器と、中古の子供服やベビーカー、絵本などを希望者に無料で配るというイベントです。

会場では、開始前から大勢のお客さんが列を作っていました。そして午前9時、イベント開始とともにお目当ての商品に向かい一目散に駆け出します。

(お客さん)
「すごく助かる。いい商品もあってびっくり」
「すごくいい。すぐ着れなくなるので子どもは」

(三島市廃棄物対策課 山添 豊さん)
「予想以上の大盛況。特に食器は燃えないので、粉々にして最終処分場に埋めるしかない。配布してまた使ってもらえば。来年もやるか検討中だったが、この分だと、もう1回やってもいいかと…」

(静岡第一テレビ every.しずおか2023年11月17日放送)

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