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【連日完売】午前中には売り切れ必至!? “富士川の名物まんじゅう” 人気の秘密と舞台裏(every.しずおか特集)

2024年1月16日 14:45
【連日完売】午前中には売り切れ必至!?   “富士川の名物まんじゅう” 人気の秘密と舞台裏(every.しずおか特集)

静岡・富士川名物「松風堂の小まんぢゅう」 出来立てフワフワのお饅頭を求めて、朝早くから大勢のお客さんがやってきます。

(お客さん)
「早く来ないと、ないんだもの」
「出来立ては食べられないので、この時間じゃないと」

午前中には売り切れ必至!? “富士川名物・小まんぢゅう” その人気の秘密と製造の裏側に迫ります。

朝5時、松風堂の1日が始まります。最初にやって来たのは4代目のご主人、大石雅信さん。

(松風堂 4代目 大石雅信さん) 
Q:いつもこんな時間から?
「そうですね。その日作ったものをその日売り切るためには、だいたいこれぐらいの時間からじゃないと間に合わない」

作り置きは一切しないのがこだわり。開店はなんと朝7時半のため、それに向けてお饅頭作りの準備をします。

これが味の決め手となる“あんこ”。北海道産小豆100%の自家製餡です。

そして午前6時15分、お店に人が集まってきました。“小まんぢゅう”は短時間で大量に作らないとできないため、とにかく人手が必要。パートさんの存在が欠かせません。この日は7人。 4代目の女将・孝子さんも家事を済ませてやってきました。
 
“小まんぢゅう”を作る機械にある2本の筒に、あんこと生地をそれぞれ詰めて準備完了。開店まで1時間を切った6時35分“小まんぢゅう”づくりスタートです。

餡が生地に包まれて次々と流れてきました。おへそのように少し餡が飛び出しているのがポイント。それをセイロに等間隔で並べていきます。材料は、小豆 小麦粉 砂糖、重曹、食塩、水あめのみ。昔から変わらないレシピで保存料などは一切使っていません。そのため作り置きせずに、こうして毎朝作っているのです。

そして、5分程蒸し器にかけると…ふっくらと、おいしそうなお饅頭が蒸しあがりました。いますぐ食べたくなる光景です。

そして、ここからがスピード勝負!次々と蒸し上がるお饅頭が渋滞しないように、手際よく箱詰めし、超ベテランスタッフが、包装していきます。1箱包むのにかかるのは、わずか8秒ほど。物凄いスピードで、次々と箱が積み上がっていきます。

なんと100個入りの箱もありますが、一番人気は28個入り・450円。これでも2023年6月に原材料費の高騰でやむなく値上げしましたが、それでも、この安い値段設定が人気の理由のひとつです。

お饅頭を作り始めてまだ45分ですが、この日は開店時間を10分繰り上げて、午前7時20分にシャッターを開けました。朝早い時間にもかかわらず、待っていたお客さんが続々とお店の中へ。

(お客さん)
「どっか行くときにはここのお饅頭をお土産に持ってくの。昔から食べてるけど、美味しいんだよね」
「わざわざね、ここへ買いに来るんです。で、これをあげれば間違いないんですよ」

自分たちで食べるのは勿論、お土産にするという人がとても多いようです。中には包装なしで買うツウな常連客も!

(お客さん)
「包装しないとね、おまけくれるの(笑)」

旧東海道沿いに店を構える松風堂は、2023年で創業111年の老舗。いまは“小まんぢゅう”1本ですが、昔は色々なお菓子を作っていたといいます。

(松風堂 3代目女将 大石悦子さん)
「私が小さい時は、普通のお菓子店だったんですけど、父が効率が悪いからって言って、色んなお菓子はやめて、これ1本にしたんです」

この“小まんぢゅう”は、店頭だけでなく、スーパーなどからも注文があり、この日はなんと350箱もの大量発注が!さらに電話での取り置き注文もひっきりなしに入ります。そして午前9時30分に機械が止まりました。

(松風堂 4代目 大石雅信さん) 
Q:きょうは量としては多い方ですか?
「多い方です、急いで作りました」

この日は3時間で約600箱、1万6800個の“小まんぢゅう”を作りました。10時を回る頃には売り切れる商品も出始め…そして、10時38分、完売です。

(松風堂 4代目 大石雅信さん) 
「変わらず、このまま続けられたらいいなって思います。値段もなるべく変えたくないですし、味も変えたくないし、見た目も変えたくないし…」

(松風堂 4代目女将 大石孝子さん)
「営業時間も変えたくない」

変わらない味を楽しみに待つたくさんのお客さんのために、お店を閉めた後、さっそく次の日の準備が、いつもと変わらないスタイルで始まっていました。

(静岡第一テレビ every.しずおか 2023年10月16日放送)

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