2022年9月、静岡・熱海市のアパートで男性を刃物で刺して死亡させ殺人の罪に問われた男に地裁沼津支部は懲役9年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは熱海市の無職で25歳の被告の男です。判決などによりますと被告の男は2022年9月、熱海市のアパートで、騒音トラブルのもつれから上の階を訪れていた三島市の当時36歳の男性を果物ナイフで刺して死亡させたものです。21日の判決で地裁沼津支部は、「強固な殺意があったとはいえないが結果は重大である」「被害者が被告の家に押しかけ暴力を振るったことが発端だが、 わざわざ追いかけて刺突行為に 及び、防衛行為としても大幅に過剰である」などとして懲役15年の求刑に対し懲役9年の実刑判決を言い渡しました。一方、弁護側は、これまで正当防衛にあたるとして無罪を主張していて、判決を不服とし控訴する方針です。