“報復合戦”で死者多数…イラン・イスラエルで攻撃の応酬
イランからミサイル攻撃を受けたイスラエルが今度はレバノン南部を攻撃し、約15人を殺害するなど“報復合戦”が加速しています。
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日本時間3日朝、中東レバノンを襲ったイスラエル軍による空爆。次々と降り注ぎ、閃光(せんこう)で街は真っ赤に染まりました。ロイター通信によると、この空爆で少なくとも6人が死亡しました。
一方、イスラエルでも。レストランにいる人々のそのすぐ真上をロケット弾が飛び、迎撃され、空中で爆発しました。
攻撃の応酬が続く、イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラ。9月27日、イスラエルがレバノンへ空爆を行い、敵対するヒズボラの最高指導者・ナスララ師を殺害。さらに限定的な地上作戦も始めるなど争いが激化していて、ロイター通信によるとレバノン南部ではヒズボラの構成員約15人が死亡したことも新たにわかりました。
一方、ロイター通信によると、地上作戦を行うイスラエル軍兵士もこれまでに8人が死亡しています。
3日、NNNのカメラはヒズボラからのロケット弾で被害を受けたイスラエル北部に向かいました。
後閑駿一記者 NNNキリヤット・ビアリク
「ヒズボラからのロケット弾が着弾した現場に来ています。こちらではがれきがそのままとなっているほか、被害に遭った建物にはヒズボラへの抵抗の証しでしょうか、イスラエル国旗が掲げられています」
柵が立てられ、封鎖された一角。この場所では先月、多くの建物が燃え、一帯は火の海となりました。
住民
「砲撃に警報、こんな光景は見たことがなかった。近所の人は家が砲撃の被害に遭い、目をケガした。戦争を望む人なんていない、でもヒズボラは私たちを殺そうとしている」
ヒズボラの後ろ盾となっているイランがイスラエルに大規模なミサイル攻撃を行うなど、緊迫する中東情勢。アメリカのニュースサイト「アクシオス」はイラン当局者の話として、数日以内にイスラエルがイランの核施設に空爆する可能性もあると伝えています。
(10月3日放送『news zero』より)