「生活保護引き下げは違憲」 控訴審で逆転勝訴 原告支持の高裁判決は全国で4例目
「生活保護費の引き下げは憲法に違反する」として、北海道内の受給者が引き下げの取り消しを求めている裁判の控訴審で、札幌高裁は一審の判決を取り消し、原告の訴えを認めました。
道内の受給者95人は、国が2013年から2015年に実施した生活保護費の引き下げは憲法に違反するとして、道などに引き下げの取り消しを求めています。
2021年の一審判決では札幌地裁が訴えを退け、原告側が控訴していました。
札幌高裁は3月18日の判決で、デフレ調整について「厚生労働大臣の判断に裁量権の範囲の逸脱・濫用があり、違法と認められる」などとして、生活保護費の引き下げを取り消す判決を言い渡しました。
(原告)「みなさん勝ちました。みなさんの熱い思いの結集が生み出した勝利です」
同様の裁判は全国で起こされていて、原告勝訴の高裁判断はこれで4例目です。
最終更新日:2025年3月18日 18:18