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「命が終わる前にもう一度行きたい」北方領土の元島民 “年度内の墓参再開は困難” 北海道

2024年5月27日 19:01
「命が終わる前にもう一度行きたい」北方領土の元島民 “年度内の墓参再開は困難” 北海道

北方領土の元島民らでつくる「千島連盟」が年に一度の総会を開きました。

墓参については「年度内の再開は困難」との見方が示された一方、元島民らからは一刻も早い再開を望む声が聞かれました。

札幌市内で開かれた千島連盟の総会には、北方領土の元島民らおよそ90人が参加しました。

現地での墓参は2019年を最後に実施されていませんが、松本理事長は「年度内の再開は難しい」としたうえで、ことしも船の上で手を合わせる洋上慰霊の実施を目指す考えを示しました。

時期については今後、政府などと調整する方針です。

元島民らからは一刻も早く現地を再び訪れたいという切実な声が聞かれました。

(色丹島出身 得能宏さん)「友情とかいろんな面での交流がいまどうなっているのかということがすごく心配。命が終わる前にどうしてももう一度(島に)行きたい」

(母親が択捉島出身 山下孝子さん)「毎年(総会に)出ているが、出るたびに島民の数が減っている実情をひしひしと感じて、早く島に行かせてほしいという気持ちが募る一方」

一方、ロシアは日本側に27日から来月20日までの間、北方領土周辺の海域でのロシア船以外の航行を認めないと通告し、外務省が抗議しています。

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