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「役場の下請けではない」猟友会が町に説明求めるも溝は埋まらず ハンター報酬問題 北海道

2024年5月27日 18:44
「役場の下請けではない」猟友会が町に説明求めるも溝は埋まらず ハンター報酬問題 北海道

北海道奈井江町の猟友会がクマ出没時の対応を辞退したことを受け、町は報酬額について再検討する考えを示しましたが、猟友会側は「信頼関係が築けない」と話して断る意向を示しました。

猟友会奈井江部会の部会長・山岸さんです。

奈井江町の猟友会がクマ出没時の対応を辞退した問題で、改めて説明を受けに27日に役場を訪れました。

(猟友会 奈井江部会 山岸辰人部会長)「俺たちは役場の下請けじゃないんだよ。最低賃金にも引っかからないよ」

奈井江町では去年クマの目撃が20件あり、市街地にも出没したことから、町は先月、猟友会にクマ出没時の対応への参加を呼びかけました。

町側は、駆除の要請で出動した場合の日当は8500円で、発砲した場合は追加で1800円を支払うとする条件を示しましたが、メンバーが5人だけという人員不足に加え、報酬額でも折り合わず猟友会側は辞退したいと申し出ました。

(猟友会 奈井江部会 山岸辰人部会長)「アルバイトみたいな報酬で誰がやりますか。この報酬の中にはその後の運搬処理や解体、焼却処分も含んでくる。妥当な金額とは言えない」

こうした猟友会側の反発を受け、町は27日に報酬額の増額を検討する方針を示しました。

(三本英司町長)「いまの状況の中から上がることは当然あり得ることだと思います」

山岸さんはこうした町の方針をうけて、27日に役場に改めて説明を聞きに行ったのです。

結局、猟友会と町の溝は埋まらず、駆除などの活動には協力できないと再度、町に伝えました。

(猟友会 奈井江部会 山岸辰人部会長)「こっちの意思はちゃんと伝えてやりませんと。報酬どうのこうの以前の問題。互いの信頼関係が築けない。そんなところで命は張れない」

猟友会側が断る意向を示したことで今後、町がクマ対策をどうすべきかー

早急な対応が求められています。

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