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札幌ー旭川間を60分 快速「エアポート」は25分 高速化構想を発表 JR北海道

2024年4月1日 18:42
札幌ー旭川間を60分 快速「エアポート」は25分 高速化構想を発表 JR北海道

JR北海道は今年度から3年の中期経営計画を発表し、来年4月から運賃を値上げする方向で調整していることがわかりました。

値上げ幅は平均でおよそ8%の見通しです。

経営改善に向けた取り組みを加速するよう、国から「監督命令」が出されているなか開かれたJR北海道の入社式。

社会人採用23人を含む208人の新入社員が、社会人としての一歩を踏み出しました。

(新入社員 坂井友哉さん)「当社単独では維持困難な線区が多くあるなかで、地元の方々・住民の方々とお話を議論を重ねて、どのような交通体系がベストであるのかという点について、しっかり議論を今後も重ねていければなと考えています」

(新入社員 小田楓歌さん)「いろんな経営課題があるなかで、皆さん社員全員前進していっているので、私たち新入社員もそれにのっとってがんばっていこうと思っております」

新戦力を迎えたJR北海道は、今年度から3年間にわたる中期経営計画を発表しました。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「鉄道を維持するための修繕・投資にかかる費用が、昨今の物価上昇により急激に増加しているところです。ご利用の皆さまにも一部負担をお願いしたい」

綿貫社長は運賃改定について、来年4月から平均およそ8%値上げする方向で調整していることを明らかにしました。

年間およそ37億円の増収を見込んでいて、来年度から黒字化することを目指すということです。

また、2030年度末に予定されている北海道新幹線札幌延伸後に、2路線の高速化を柱とした事業構想をまとめました。

特急「カムイ」と「ライラック」が運行する在来線の札幌ー旭川間の所要時間が、最速で現在より25分短い60分に。

札幌ー新千歳空港間の快速「エアポート」は8分短い25分とし、利便性を高めて収益拡大につなげる考えですが、実現には線路の改修や最高速度の引き上げが必要です。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「大幅な高速化にはかなりな線区改良や設備投資がかかってきます。当社単独では難しいところもありますので、関係者と協議しながら行っていく」

JR北海道では当面、必要となる投資額や採算性・安全性を慎重に検討する見通しです。

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