「カツカツで厳しい政治活動」裏金問題で堀井学議員が謝罪 「秘書が退職」具体的説明避ける
自民党の所属派閥から2千万円余りのキックバックを受けていた堀井学衆議院議員。
経緯については、当時の秘書が退職しているとして具体的な説明を避けました。
27日に地元で初めて記者会見を開いた堀井学衆議院議員です。
(堀井学衆議院議員)「深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
所属する安倍派から過去5年間で2196万円のキックバックを受けたと認め、謝罪しました。
その使い道は、秘書を雇ったり事務所を運営するための「経費」のほか、支援者との交際費だといいます。
(堀井学衆議院議員)「集まってくるお金について、厳しい環境の中にあったことは間違いありません。カツカツで厳しい政治活動をせねばならない」
しかし、キックバックの詳しい経緯に質問が及ぶとー
(堀井学衆議院議員)「該当する秘書が、それぞれ退職をされて次なる職場で次の人生を歩まれておりますので、その部分については差し控えさせていただきたいと思います」
(堀井学衆議院議員)「(秘書)第2の人生を送られてそれぞれ頑張っていらっしゃいますから」
(堀井学衆議院議員)「該当する秘書がそれぞれ第2の人生を歩まれておりますので」
(青柳記者)「秘書の方が皆さん辞めていたら具体的な供述は議員本人から出てこないということになりますよね。説明する気はないということでしょうか」
(堀井学衆議院議員)「説明する気がないということではありません」
40分で打ち切られた会見では「第2の人生」などと7回繰り返し、回答を拒否。
当時の秘書が在籍していないと強調しました。
そして午後にはー
(青柳記者)「堀井学議員による支援者向けの説明会が非公開で始まりました」
堀井学議員は記者会見のあと、集まった後援会関係者などに陳謝しましたがー
(自民党浦河支部長 上田正則さん)「つまらん話だよつまらん。つまらんていうか、つまらんわ。これは秘書がやったことだと言う人多いじゃないですか。でも秘書をまとめるのが自分であればそれを知らなかったとか…」
有権者には政治への不信感が広がっていました。
(有権者)「皆さん政治家の人ってそういうのやっているんでしょう。堀井さんに限らずですよ。北海道選出の橋本聖子さんも話題になっていましたよね」
(記者)「ご自身の裏金はどのくらい?」
(橋本聖子参院議員)「2057(万円)だったと思います」
高橋はるみ議員が収支報告書に不記載だったのは22万円でした。
(高橋はるみ参院議員)「派閥のパーティ券の販売について、一定の目標設定されたもの以上に我々が集めたものについて、還付をうけた事実はございます」
繰り返される政治と金の問題。
言葉だけの謝罪で終わることなく、政治資金の透明化に向けた対策が急がれます。