ガソリンスタンドには給油の列 補助金縮小後の販売価格はさまざま 道民の懐も冷え込みへ…
(藤得記者)「灯油配達業者が朝早くから住宅街を駆け回り灯油配達を行っています」
札幌市内の灯油販売業者です。
普段より1時間ほど早い朝7時から配達にまわり、灯油価格の値上げについて説明に追われました。
(本田燃料電器 本田利博社長)「あすからまた6円するほど値上がりするので値上げ前になんとか来れました」
(灯油の購入客)「お忙しい中ありがとうございます。数字見るたびにドキッとしますよね」
じつは16日から、灯油やガソリンの政府の補助金はおよそ5円引き下げとなります。
12月半ばにも5円ほど縮小されたばかりで、消費者に負担が重くのしかかります。
(灯油の購入客)「1リットル5円上がったら結構なものだよ。北海道は上がってもしょうがないでしょ。(暖房を)たかなきゃならないから」
(本田燃料電器 本田利博社長)「値上げの理由は、緩和補助金が削減されて卸値も一気に上がるという話もきていますので、販売価格も上げざるを得ないという状況です」
石油情報センターによりますと、15日に発表された道内のレギュラーガソリンは1リットルあたり178.9円ですが、16日に補助金が減額されれば180円を超えると見込まれます。
ガソリンスタンドには駆け込みでやってくる人もー
(ガソリンの購入客)「先月も5円上がって、また1ヵ月後にまた上がるよって聞いていたので…その日だなと思って入れておかなきゃと。年金は上がらないけどガソリンとか生活費は上がっている。しょうがないです」
(コニサーオイル 作田憲祐店長代理)「価格が上がる上がらないかについては他社の表示価格を見ながら検討していきたいと考えています」
一方で、すでに16日からの価格引き上げを決めているガソリンスタンドもあり、対応はさまざまです。
こちらの店は12月の補助金縮小の際に、レギュラーガソリン1リットルあたり176円から181円にー
さらに16日からは185円に値上げするといいます。
(札幌河辺石油 河辺隆夫専務)「非常に心苦しい限りではあるんですけども、ただ補助金が減少するということで、これに限ってはほんとにどうしようもしがたい部分でありまして」
冬の北海道の暮らしに欠かせないエネルギーの価格引き上げ。
ことしの冬は道民の懐も冷え込むかもしれません。