「道内一周する」慣れない雪道の運転 外国人観光客によるレンタカーの事故を防げ 北海道
雪道の運転に不慣れな外国人によるレンタカーの事故が多発しています。
事故の原因は一時停止標識の見落としが多いといいますが、それには理由もありました。
4日に開幕するさっぽろ雪まつり。
着々と雪像づくりが進む中、早くもカメラを手にした多くの外国人観光客の姿がみられました。
空の玄関口・新千歳空港もこのにぎわいです。
毎日、世界各国から多くの観光客が訪れています。
(恩田記者)「レンタカー店です。外国人観光客が受付をしています」
空港近くのレンタカー店です。
多い日には50組ほどの外国人観光客が車を借りに来るといい、2日も利用者のほとんどが外国人でした。
(タイからの観光客)「函館」
(タイからの観光客)「洞爺・ニセコ・小樽・札幌」
(タイからの観光客)「道内一周する」
(記者)「雪道で心配はないですか?」
(タイからの観光客)「全然心配ない。少しだけ心配」
実は、冬のこの時期に外国人によるレンタカーの事故が増加しています。
慣れていない冬道でハンドル操作を誤ることなどが原因だといいます。
去年1月には上富良野町で、シンガポールからの観光客がレンタカーで衝突事故を起こし2人が死亡しました。
これは、道警が作成した冬道運転の注意点を伝える動画です。
動画で注意を呼び掛けるほか、新千歳空港では実際に外国人のレンタカー利用者に向けて、雪道運転の危険性や標識の説明などが書かれた紙を配って、注意を呼び掛けていました。
(タイからの観光客)「気を付けます」
(警察官)「安全運転でお願いします」
(タイからの観光客)「タイは雪が降らないので遅めに運転します」
外国人観光客の一時停止標識の見落としによる事故が多いというレンタカー店では、標識のイラストを見せながら丁寧に説明をしていました。
(オーストラリアからの観光客)「窓口の男性が教えてくれた。(車道の幅を示す)矢印はとても便利だね。『止まれ』の標識の形が違う」
(ニッポンレンタカー北海道 渋谷透さん)「レンタカーを使われる海外の人が増えているので“わ”ナンバーや“れ”ナンバーを見かけたら、どういう人が運転しているのか少し気にしていただけると」
外国人観光客が増えるこの時期。
レンタカーとは十分に車間距離をあけるなど、お互いに気を付けることが大切です。