法的措置も検討 “いじめ最終報告書”流出問題 旭川市長「決して許されない」文書の削除要請へ
北海道旭川市のいじめ問題について、第三者委員会がまとめた最終報告書とみられる文書がネット上に流出したことを受け、今津市長は法的措置も検討するよう教育委員会に指示したことを明らかにしました。
(旭川市 今津寛介市長)「決して許されないことであり、見過ごすわけにはいかないと。ご遺族や関係機関と協議をしながら、刑事・民事を含めて厳正な対応をとるよう教育委員会に申し伝えたところであります」
この問題は、市教委の第三者委員会が2022年にまとめた、市内の公園で遺体で見つかった廣瀬爽彩さんへのいじめ行為を認定する最終報告書とみられる文書が、ネット上に公開されたものです。
報告書は、プライバシーにかかわる部分など一部が黒塗りされた状態でしたが、サイト上に公開された文書は黒塗りがない状態でした。
いじめ撲滅を訴える市民団体がネット上に公開した文書で、教育委員会はこの団体に対して削除を要請する方針を明らかにしています。
(旭川市 今津寛介市長)「教育委員会からサイトの運営団体に削除要請を行うとともに、記事抹消仮処分の申し立てを検討しているとの報告を受けているところです。亡くなった爽彩さんの気持ちを思えば、公開なんてできないんじゃないでしょうか」
今津市長や市教委は、公開された文書が本物かは明言を避けたものの、市教委は社会的な影響を考慮してすみやかに削除を要請するとしています。