重い大雪…阿部記者が計ってみると!やっぱり帳尻合う?記録的少雪一転、札幌も積雪50センチ超
北海道内では日本海側を中心に雪が降り続いていて、札幌では今シーズン初めて積雪が50センチを超えました。
雪かきに追われる方も多いと思いますが、苦労するのは雪の量だけではありません。
(藤得記者)「歩道は降り積もった雪の影響でかなり狭くなっています。人ひとりがやっと通れるほどの狭さです」
札幌などの日本海側ではきょう(2025年1月31日)も雪が断続的に降り続いています。
札幌では午後5時に積雪53センチを観測し、今シーズン初めて50センチを超えました。
(札幌市民)「つい3日くらい前まで少ないねって言ってたんだけどね。こればっかりは致し方ないよね。寒いところに住んでるから」
除雪中の事故も起きました。
午前4時ごろ、小樽市内で除雪中のショベルカーが電柱に衝突し、損傷部分の工事のため現場付近の14戸が停電しました。
現在は復旧し、この事故によるけが人はいないということです。
空知の沼田町です。
午後5時で積雪が道内で最も多い166センチとなりました。
雪かきで苦労するのは雪の量だけではありません。
(沼田町民)「(雪に)湿気があって重たくて、このスコップじゃとてもじゃないけどもっていけなくて」
(札幌市民)「きのうは(雪が)重たかったっしょ。雨まじりな雪だったから」
湿った雪による重み。
いったいどれほど重いのか記者が実際に試してみました。
(阿部記者)「スコップがおよそ1キロなので、雪だけでも2.5キロほどありますね」
スコップ1杯の重さは2.5キロ。
北海道で降る乾いた雪の少なくとも5倍は重いということです。
また、スノーダンプ1杯の雪の重さはおよそ10キロと、雪かきをするにはからだにこたえる重さです。
ここ数日降り続ける雪はなぜ重いのか、上原予報士に聞いてみました。
(上原予報士)「全道的にきょうは0℃前後の比較的高い気温の中で降る雪ですので、雪が落ちてくるまでの間に表面がとけて水の膜がはった感じになり、非常に重くなる。湿度や気温にもよるが、最大で10倍ぐらい重くなると言われています」
湿った雪が生みだす危険についてはー
(上原予報士)「湿った非常に重たい雪になりますので、木が倒れてしまったりですとか、電線に水っぽいので付着しやすくなり、その重みで電線が切れて停電などが起こることもあります」
道内は土日にかけても冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に積雪がさらに増える見込みです。
引き続き警戒が必要です。