タンチョウ、なぜ飛んで逃げない?この時期ならではの深~いワケと対策 道東ドライブ…注意!
北海道・道東の浜中町で、車道を走るタンチョウの家族が目撃されました。
夏場は、車道にでるタンチョウが多いため、専門家は交通事故に注意を呼びかけています。
親子とみられる2羽のタンチョウ。
2024年8月26日、浜中町で撮影された映像です。
しばらくすると、もう1羽合流。
あわせて3羽で走り続けます。
撮影者の車は、事故を起こさないよう速度を落とし、タンチョウと距離をとろうとしますが、3羽とも飛んで逃げる様子はありません。
釧路市動物園の専門家に動画を見てもらうと―。
(釧路市動物園 飯間裕子獣医師)「まだこのサイズだと飛べないんで。何とか走って逃げようとして慌てているのかな。親はヒナを守ろうとして飛んできたのだと思います」
動物園によりますと、夏から秋にかけては、車道にタンチョウが出てくることが多いといいます。
そもそもタンチョウは歩いて移動することが多く、さらに飛べないヒナに寄り添う親が増えるためです。
(釧路市動物園 飯間裕子獣医師)「ドライバーがタンチョウがいるのが見えていても、鳥だから飛んで逃げるだろうという感覚で、あんまりスピードを落とさずに近づくと、意外と飛ばずにぶつかってしまうことがある」
交通事故で死ぬタンチョウは、少なくありません。
もし助かっても、後遺症が残り野生に帰るのは困難です。
(釧路市動物園 飯間裕子獣医師)「特に夏場タンチョウは飛ばないので、そういう認識で道東をドライブしてもらいたい」
飛ばないタンチョウが増えるこの季節、車を運転する際には注意が必要です。