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【裁判詳細まとめ】衝撃の証言次々…初めて法廷で流れた田村瑠奈被告肉声…異様な会話 謎深まる

2024年10月2日 5:42
【裁判詳細まとめ】衝撃の証言次々…初めて法廷で流れた田村瑠奈被告肉声…異様な会話 謎深まる

札幌・すすきののホテルで2023年7月、男性の首を切断し、頭部を持ち去った事件で逮捕・起訴された親子3人のうち、母親・田村浩子被告の4回目の裁判が2024年10月1日午前11時から、札幌地裁で開かれました。

弁護側による父親・修被告の証人尋問が行われ、修被告が録音していた娘・瑠奈被告との会話の音声データが証拠として提出されたほか、浩子被告の兄も証人として出廷しました。

【法廷に響く瑠奈被告の肉声】修被告が録音した音声データが証拠に… 瑠奈被告「I do revenge.I kill everyone.」(私は復讐する。私は全員殺す)

弁護側が証拠として提出した音声データは6時間以上あり、1日の裁判では弁護側が抜粋した一部の会話が流れました。
音声データは、精神科医の診断を受けさせようと修被告がスマートフォンで録音していたもので、2020年10月3日から殺害された男性と初めて会った2023年5月28日までのものでした。

修被告の証人尋問によると、瑠奈被告は「シンシア」として発言していて、「シンシア」が「妹」と呼んでいるのは瑠奈被告を指しているといいます。

<修被告が録音していた瑠奈被告との会話の抜粋>

◆2020年10月6日(火)午前8時50分~
瑠奈被告「Every single night, I want kill you every night.」(毎晩、私はお前を殺したい)

瑠奈被告「Fuckin' you, fuckin' ●,you!」(おまえなんてクソクソ、クソ●、おまえ!)

瑠奈被告「I want kill you every night,every ●, I wish,I want, and it.」(私は毎晩、毎●、おまえを殺したい、私は望む、私は欲する、そしてそれを。)

◆2022年12月4日(日)午後10時33分~
瑠奈被告「Why don't you follow my order?」(なぜおまえは私の命令に従わないのか?)
修被告「えっと、どこにいたら良いんですか?」
瑠奈被告「Get in, idiot!」(中に入れ、ばか!)

瑠奈被告「Why don't you follow the visual? Looks pup.」(なぜおまえはその表示に従わないのか?犬ころのようだ)

瑠奈被告「Why don't you thinking? It's not your house. Mine!」(なぜお前は考えないのか?それはおまえの家ではない。私の家だ!)

◆2023年1月22日(日)午後10時58分~
瑠奈被告「I do revenge.I kill everyone.」(私は復讐する。私は全員殺す。)

瑠奈被告「You kill me. I kill you.Which you choose?」(おまえが私を殺す。私がお前を殺す。お前はどちらを選ぶ?)
修被告「I don't kill any.」(私は誰も殺しません)

瑠奈被告「妹を殺して●、その責任も取らないくせに、とっととやんなさいよ!とっと売れやそのクソアマを!いつ売るの!?」
修被告「それはしません」

瑠奈被告「お前がさあ、妹を殺してさあ、唯一の、唯一の見方だった私が妹と一緒にいたのにさあ。」

瑠奈被告「ちょっとでも力をつけて、てめえらを殺してやる。ずっとそう思って生き延びたんだよ!私の妹と私は!」

瑠奈被告「あんたの責任は、あんたが私の首絞めて、腹刺して、それがあんたのresponsibilityだよ。それもしないくせに。しろよ、腰抜け。」

瑠奈被告「で、いつ連れて行くんだよ。」
修被告「それはまず、明日行って。ただ、あそこのクリニックだと、クリニックではもうそのレベルだと、うちでは対応できないのでっていうふうに言われる。」
瑠奈被告「うう~!(悲鳴)」
修被告「で、あの、なるべく早く見てもらえる病院のところに。」
瑠奈被告「うう~!(悲鳴)」
修被告「予約を入れます。明日、打合わせをして。」

◆2023年6月1日(木)午後9時12分~
瑠奈被告「油断するし、相手は自分の意のままに酔ってるから、意のままに動かせてるって思わせるの。そう思わせといて、でも、主導権はこっちが握っておく。それがプレイの基本なの。」

瑠奈被告「もうなんか、無の気持ちだし、こうなったらもうどこまで私、ビッチのフリできるか、なんか我慢比べだわと思った。でも、まさかそんなことした子には見えないでしょ」

【弁護側の証人尋問】瑠奈被告とのやり取り記したメモから…

◆5月28日16時ごろ、車に戻って来た瑠奈被告とのやり取りを記したメモの写真を公開。弁護側はメモについて、修被告に質問した。

Q.修被告には瑠奈被告と話した内容を教えてほしい。
「車に戻ってきたら、瑠奈が『カラオケに行くと思っていたらホテルに連れていかれた』『酔った勢いでいわゆる「お持ち帰り」にされた』『社会勉強かな、と思って良しとした』『相手から性行為の要請があったので、撮影されたくないから携帯電話をオフにして、「避妊具付けたらいいよ」といってやった』『4~5回やった』『最後にやったときに、途中でゴムを外された。約束破ったでしょといったら、被害男性はごまかしていて、最後は「ごめん」と言って逃げるように帰った』と話していたことを、忘れないようにメモしたもの」

Q.社会見学というのは?
「お持ち帰りも1つの人生経験かなというニュアンスで説明していた」

Q.瑠奈被告は性行為に関して興味はあった?
「だと思います」

Q.それを話す瑠奈被告は怒っていた?悲しんでいた?修被告の主観で教えてほしい
「最後に避妊具なしでされたことで『妊娠した』『性感染症に感染した』と心配していた」

Q.泣いていたということは?
「それはないです」

Q.6月1日の瑠奈被告の発言で「ビッチの振りできるか我慢比べ」と言っていたが、瑠奈被告の被害男性に対する感情は?
「約束を破られたことに『どうしてそんなことしたのか』とは言っていた。どういう気分でそういうことをしたのか淡々と話していた。気分が高ぶっている印象」

Q.5月28日から4~5日たって、瑠奈被告は被害男性とどう関わろうとしていたか?
「『直接謝ってほしい』と言い出した。『どうしてそういうことをしたのか、直接会って誤ってもらいたい』と」

【修被告の思い】被害男性に対し「このままフェードアウトすればいい…」

Q.修被告は被害男性にどうなってほしかった?
「問いただして謝れば修復可能かと。謝らなければそれまでだなと思っていた」

Q.修被告は被害男性をどう思っていた?
「このままフェードアウトしてくのが一番いいと思った」

Q.瑠奈被告と一緒に被害男性を探しに行った?
「一緒にすすきのに行って、最初にクラブを探した。その間、娘はスリラーバーにいた。その後一緒に被害男性を呼びつけるクラブに行った」

Q.修被告はどういう気持ちで被害男性を探した?
「見つからなければいいなと、本人の気持ちがもういいやとなってくれればと」

Q.被害男性のことを何も知らないと思うが、被害男性がいそうな場所を探したのか?
「まったく本人からは個人情報が聞けていないと。あだ名と週末に上の年代向けのクラブに行くことが多いと聞いて、その条件で探した」

Q.被害男性を探しに行くときLINEで被害男性を「シカ」と呼んでいた。「シカ」と呼び始めた経緯は?
「被害男性を探すとき、娘も家族も誰も知らないのに、あだ名で呼ぶのは娘にとって響きがよくない。別の呼び方がないかと思って呼んだんだろう。娘の方から「シカ」と呼ぼうと直前に言われた」

Q.SMの練習についてどちらから言いはじめた?
「娘からです。被害男性との約束の後、娘が「前回は私が攻められたから今回は私が攻める」と練習した」

Q.時間は?
「長くて1~2分だったと思います」

Q.具体的に
「正座で後ろ手に手錠をかけてアイマスクをしている想定で、後ろから娘が、迫ってきて、あちこち触ったり。どう?って聞いたりなど、やり取りしたような記憶がある」

【検索履歴が争点に】「漂白剤で指紋消せる?」「スーツケース 耐荷重100キロ」

Q.「漂白剤(裁判では商品名)で指紋は消せるか」という検索結果があったということだが、そんなものはあった?
「なかった。漂白剤や、他の洗剤についてのことは残っていた。重曹とか」

Q.漂白剤について検索したのはなぜ?
「娘からドール(人形)の皮脂汚れを落とすのに漂白剤が使えるか聞かれた」

Q.ドールとは?
「組み立てて自分好みに作る人形で、家に3桁はある(=100体以上ある)。娘は非常にドールを気に入っていて、理想の形を作りたい、これが作れないうちは死ねないと言っていた。中古のものを買うときは、蔑ろにされているドールを救ってあげたい、綺麗にしてあげたいというので、出来るだけ購入していた」

Q.ドールの取り扱いは?
「樹脂なので皮脂がつくと劣化するので扱うときは注意が必要」

Q.漂白剤は強力で人形を傷める恐れは?
「あるとおもう」

Q.それで漂白剤について調べた?
「はい」

Q.新品のドールはどうやって保存している?
「箱に入れている」

Q.6月25日、大きめの黒いスーツケースを調べているが、何に使うものだと思ったか?
「娘から箱のドールをまとめて、一気に持ち運びするのにいいのではないか、それに適したものが欲しいと言われた」

Q.「スーツケース 耐荷重100キロ」「スーツケース 耐荷重50キロ」と検索したのは、修被告が入力したもの?
「記憶は定かではないが、できるだけ入るもの調べてと言われて、自分で入力したのか…クリックしたのか…」

Q.黒いスーツケースにドールはどのくらい入る?
「20~30は入ると思う」

Q.70センチのものは?
「15個くらい入ると思います」

Q.重量は?
「1個で4~5キロあるので、クッションなどなく詰めれば50~70キロくらいでは」

Q.LINEのトーク履歴で被害男性に関するものは削除しているが、どうして?
「被害男性に関連したやり取りが目に入るのが不快だった」

Q.消し方としては、削除ボタン?送信取消?
「2種類の方法があるのは知らなかったので、普通に削除していました」

Q.修被告が削除して浩子被告のスマホに残っているものもあれば、浩子被告が削除して修被告のスマホに残っているものもある。一緒に消そうとした?
「違います」

【浩子被告と修被告のやり取りも証拠に】誰が検索した?様々な検索履歴…

Q.7月1日21時30分、削除されて残っていないが浩子から修に「車のGPS残りますか」と入力された証拠があるが記憶は?
「正直記憶してないです」

Q.7月1日午後21時30分ごろ何をしていた?
「私は車に乗って出かける準備をしていて、娘は2階部分で出かける準備をしていたと思う」

Q.7月2日自宅に戻った時、カーナビについて何か記憶していることは?
「タイミングは定かじゃないが、カーナビの履歴を消してほしいと娘に言われた」

Q.英単語の過去形はどんなものを調べていた?
「見せられたものですと、loveとかamとか」

Q.2023年6月6日の検索履歴
 1時46分 meet 過去形
 1時43分 get 過去形
 1時43分 take 過去形
 1時43分 love 過去形
 1時42分 study 過去形
 1時42分 am 過去形
これらを検索したのは修さん?
「いえ違います」

Q.誰が検索した?
「消去法的に娘です」

Q.瑠奈被告は英文法得意ではない?
「得意ではないと思います。不登校で学校に行けていない、(英語を)しゃべるのは得意だけど文法はと言われると難しい」

Q.どういう勉強を?
「動画やドラマを見たりして自己学習」

Q.2023年6月6日1時40分ごろ、どこにいた?
「ネットカフェにいました」

Q.瑠奈被告と一緒にネットカフェ過ごすことは?
「ありえません」

Q.検索は一緒にいた時ではない?
「はい」

Q.修被告がログインしている端末で瑠奈被告が触れるものは?
「パソコン、スマホ、iPad」

Q.iPadはどんな特徴?
「クリーム色のケースがついている、iPadmini4」

【「殺人 時効」の検索履歴】修被告の行動は?

Q.7月1日20時15分の「殺人 時効」の検索について、修被告が検索したか?
「午後8時15分ですね?検索したという記憶はありません」

Q.検察の取り調べでは「修被告のスマホで検索された」という前提で行われた?
「はい」

Q.検索があったとして修被告はなんと?
「その時間にやった記憶はなない。直前にやり取りしていた娘が、私のスマホで検索して私によこしたのではないかと」

Q.修被告の殺人の時効の知識は?
「かなり前になくなっている、という基礎知識はあります」

Q.どこから知った?
「ニュースやそれを題材にしたドラマから、そういう認識はありました」

Q.瑠奈被告がスマホを借りて検索することはよくある?
「はい」

Q.瑠奈被告は自分のスマホは使わないのか
「iPhone6プラスで容量が少なく動作も遅くて、検索では使っていない」

Q.7月1日午後8時15分に「殺人 時効」に関して、検察調べのとき午後8時16分にしていたLINEのトークはなんと言われた?
「(検察に)16分にやりとりしているから15分のもあなたが検索したでしょと」

Q.送信した相手は?
「NPO法人のスタッフ」

Q.やり取りで記憶していることは?
「7月2日午後から総会に提出する文章の確認をしてほしいと、いつもはFAXで送っているが、LINEで撮影して文章がまずくないかチェックするから送ってと資料が送ってもらった。」

Q.午後8時16分はどんなメッセージを?
「返事だけだったと思う。『ありがとうございます』と」

Q.(明確化のためラインのトーク画面を見せながら)総会の資料が午後7時46分、返信が午後8時16分「ありがとうございます」7月2日11時57分に返信した内容は?
「内容確認しました。特に訂正はありません。今日は何時ごろ伺えばよろしいでしょうか。」

Q.午後8時16分の返信は何に対して?
「送ってきてくれたことに対して」

Q.NPOとの関係は?
「私が理事長」

Q.すぐに返信する?
「気が付いたらすぐにします」

Q. 修被告は明確に損壊する様子を撮影してと言われた?
「中身は言わずに撮影してと言われた」

Q.何を撮影するかは言われていない?
「はい」

Q.修被告はどの時点で損壊すると認識した?
「浴室までカメラを持って行って、損壊した後のビンなどを見せられて、まだ頭部に目が残っていると言われたときに損壊するのかなと。浴室に行くまでは分からなかった」

【証人尋問】浩子被告の兄も法廷に… 幼少期の瑠奈被告について語る

浩子被告の兄は法廷に姿を見せず、証人尋問はカメラ越しに行われた。

証人尋問中には、弁護側から「20年以上も前のことを聞くのか」など異議の申し立てがあり、検察官は「家族の様子を第三者がどのように見たか知るのに重要な証言だ」などと説明した。

<幼少期の瑠奈被告について>
Q.3人がそろっているのを最後に見たのは?
「瑠奈被告が幼稚園のとき」

Q.どんな様子を見た?
「みんなで食事中、瑠奈被告がお味噌汁の椀をぶちまけた」「味噌汁が天井に着くくらい飛び散った」「ほかには子ども同士でゲームのようなことをしているとき、途中でやめることがあった」

Q.どのように思った?
「驚きました。瑠奈被告の両親はあまり咎めなかった」「瑠奈被告の祖父は『そういうことをしてくれた方が気がまぎれる』と言っていた」

Q.現場には浩子被告もいた?
「いたと思う」

Q.瑠奈被告を咎めることは?
「なかったと思う」

Q.止めた方がいいと思った?
「間違えて倒してしまうことはあると思うが、瑠奈被告は明らかに不機嫌になったから倒したように見えたから」

<浩子被告との連絡について>

Q.浩子被告との最後の連絡は?
「2023年6月下旬にコーヒー豆をもらった」

Q.コーヒー豆とどいて証人はどうした?
「お礼の電話をしようと思った」

Q.「しようと思った」とはどういうこと?
「電話を出ても応答がなった」

Q.電話に出なくてどうした?
「でなくても当時中には返信があると思ったので返事を待っていた」

Q.その後は?
「返信は来なくて数日たった」

Q.その後は?
「再度電話した」

Q.いつ?
「7月3日くらいに」

Q.どんな会話を?
「コーヒー豆のお礼と豆の由来などを会話した」

Q.通話時間は41分だったけどそれくらいの時間に電話することはよくある?
「20~30分しゃべることはよくある」

Q.7月3日に浩子被告がどこから電話をかけていたかわかる?
「わかりません」

Q.瑠奈被告と電話で会話したことは?
「小学生くらいのとき、浩子被告の自宅に電話したら、瑠奈被告が電話に出た」「『おじさんだよ』『勉強をしているか』などと話していたが『おじさんが悪い』などと言いだし電話を替わった」「最後に電話したのは2016年から2022年の間。『おじさんだよ』と言ったら『ああ』と言って母に替わった」

<浩子被告と修被告について>
Q.2人と直接会ったのは?
「2022年の春から秋ごろにかけ実家を整理するときに会った」

Q.印象に残っていることは?
「なんでもかんでも持って帰っていった。修被告が『これいるの?』と聞くたび、浩子被告が『いる、いる』と言っていた」「量的には車にきっちり荷物を積み込んでいて、乗り込むのも窮屈そうだった」

Q.浩子被告らの逮捕はどのように知った?
「テレビなどで知った。大変驚いた。真実が明らかになってほしいと思った」

【これまでの裁判】双方の主張は?

起訴状によりますと、浩子被告は2023年7月、娘の瑠奈被告(30)が殺害し切断した当時62歳の男性の頭部を自宅に隠すことを容認し、頭部を損壊する様子をビデオ撮影するよう瑠奈被告から頼まれ、それを修被告に依頼して遺体の遺棄や損壊を手伝ったとされる死体遺棄ほう助と、死体損壊ほう助の罪に問われています。

これまでの裁判で、検察側は「事件前に瑠奈被告が被害男性から性的トラブルを受け、殺意を募らせていたことを認識していた」と指摘し、浩子被告が娘の犯行を容認したと主張。

一方、弁護側は「警察に通報や娘を出頭させなかったものの、頭部が自宅にあると知っていることをもってほう助とは言えない」などとして無罪を主張しています。

再び、異常ともいえるいびつな家族関係が明らかになった今回の裁判。
次回の裁判は2024年11月5日に行われる予定です。

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