ゲレンデに草が見える…雪不足に苦悩するスキー場 急きょクローズも 北海道
生活に影響を及ぼす大雪ですが、待ち望んでいるのがスキー場です。
いまは少ない雪に気をもんでいるスキー場ですが、準備に余念はありません。
スキー客を呼び込むポイントは“食事”にもありそうです。
人工降雪機を使ったゲレンデ整備。
北海道南部のスキー場では準備に余念がありません。
(函館七飯スノーパーク 上石友和支配人)「良い雪も出ています。冷えるとパウダースノー」
最新型の降雪機が生み出す良質なパウダースノー。
ただ、コースわきに目を転じると…
まだ茶色い草木がのぞいています。
いまだ積もらぬ雪に気をもんでいますが…
“2週間後”にはサンタクロースと一緒にスキーを滑るイベントも企画しています。
(函館七飯スノーパーク 上石友和支配人)「現在16日のオープンに向けて順調に進めています。降雪量が少ないんですけど、うちは人工降雪機を使っているので、その部分で早めにオープンしたい」
ことしの道内は11日までの30日間で、平均気温が平年よりも高く、降雪量も少なくなり、雪不足に苦労するスキー場も。
(恩田記者)「雪不足に悩むのは札幌市内も同じです。ゲレンデの雪は薄く、草が見えてしまっています」
札幌市手稲区のスキー場は、今月1日に一度オープンしましたが、雪不足の影響で5日から再びクローズとなってしまいました。
(サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)「現状で山頂で20数センチですから、30~40センチは(雪が)少ないでしょうか。準備を万端に整えているだけに、オープンできないのは厳しいです」
しかし、雪は必ず降ってくる!
“そのとき”に備え、話題作りに力を注ぎます。
いま特に力を入れているのが“ゲレ食”。
ゲレンデで食べる食事です。
“ゲレ食”の良しあしは客足にも大きく影響します。
ことしの新メニューは、根強い人気メニューをパワーアップ。
そう!カレーライスです。
オリジナルのルーを使った「テイネカレー」は、かぼちゃコロッケを手稲山に見立ててトッピングし、チーズの雪をふりかけて完成。
「テイネカレー」で勝負をかけます。
(恩田記者)「コロッケがサクサクでルーも食べやすく、ボリュームもあるのでスキー場で食べるのにぴったりです」
さらにことしは設備も大幅にリニューアル。
スキーやボードのレンタルはインバウンド向けに海外客の取り込みを。
また、パトロールセンターをリノベーションし、シーズン中に自分の板を保管しておけるサービスも拡大しました。
“手ぶらで気軽に”をアピールする戦略です。
(サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)「今週は雪予報なので、その雪予報に期待して、準備が整い次第オープンしたい。安全に楽しくこの冬すごしていただく一環として、スキー場を選んでいただければ」
いまは雪不足に悩むスキー場ですが、さまざま知恵を絞って、いざ!その時を虎視眈々待っています。