事故防げ!岩見沢市の豪雪パトロールに石黒瞳記者が密着…市内あちこちで見た“落雪の危険”
(住民を訪ねる職員)「市役所の豪雪パトロールです」
(住民)「はいはい、大変です」
(住民を訪ねる職員)「それでね、お伺いにきました」
北海道岩見沢市職員が2024年12月19日訪ねたのは、支援が必要な高齢者などの住宅です。
岩見沢市は、警戒レベルを5段階のうち3番目の「豪雪警戒体制」に引き上げパトロールや除雪支援にあたりました。
(住民)「ありがたいよ来てくれて」
岩見沢市内の住宅街を見てみると、住宅の屋根には大量の雪が積もっていて、ツララや雪庇があちらこちらでせり出していました。
岩見沢市では12月11日からの7日間で、166センチの雪が降り平年の3倍の積雪となっています。
そして、雪の降り方が落ち着いた19日は午後5時までの最高気温は氷点下0.3℃と寒さも緩み、さっそく屋根の雪庇を落とす住民の姿がありました。
(石黒記者)「きょうはどうして雪庇を落とされようと思ったんですか」
(住民)「いつもね(雪庇を)落としてたんだだけどきょう、暖気になったから落ちるかなと思って、いま」
こちらの住民は玄関フードの屋根の雪下ろしをしていました。
(住民)「去年、氷張ってフードのガラスが割れたんですよ。だから氷が結構、厚くなってきてるから、解けて落ちるかなと思っていま落としてたんです」
(住民)「下ろした雪を今度、どこに持って行くかが大変なんですよね」
(住民)「すごい重たくなってる、暖かいのはいいけど」
(石黒記者)「駅前の商店街です。こちらはアーケードになっているんですがすぐ真上をみてみるといつ落ちてきてもおかしくない程雪庇がせり出しています」
住宅の屋根だけではなく、商店街のアーケードの上にもまだ大量の雪があり、近くを歩く住民も危険と隣り合わせです。
落雪の威力を検証する実験映像です。
5メートルの高さから、雪の塊を車に落とすと、車の屋根は大きく凹んでしまいました。
塊が氷の場合、フロントガラスにはクモの巣状にヒビが入りました。
屋根からの落雪には、十分注意が必要です。
岩見沢市職員による豪雪パトロールでは、20日までに一人暮らしの高齢者など、1730世帯をまわり、落雪や給排気筒の除雪などへの注意を呼びかけていくとともに、市民に向けSNSやメールなどで周知するとしています。
(岩見沢市市民環境部 田公寿幸主幹)「道路除雪もそうですけれども、こういった住宅関係の安否確認も含めて、除雪の状況を把握しながらできる限りサポートしていきたいと考えております」
道内は広い範囲で一時的に寒さが緩み、プラスの気温となる見通しで、特に積雪が多い地域では屋根からの落雪や路面の変化に注意が必要です。