キャッシュカード手渡し…再発行手続きで詐欺発覚 540万円引き出される 被害は札幌の80代
札幌・西警察署は、きょう(2024年11月19日)、特殊詐欺事件が発生したと発表しました。
被害にあったのは、札幌市西区に住む80代の女性です。
警察によりますと、18日午後1時ごろ、女性の自宅の固定電話に「金融庁職員を名のる男」から電話があり、「あなたのカードで外国人が時計を購入し、逮捕されています」「情報がもれているので、口座をすべて凍結して再発行する必要があります」「うちの職員が取りに行きます」などと嘘を言いました。
話を信じた女性は、電話から約50分後に自宅を訪れた「別の金融庁職員を名のる男」にキャッシュカードを6枚手渡しました。
また、午後3時30分ごろ、再度電話があり「家に現金いくらありますか」「家に置いておくと危ないです。金融庁で補償もできるので預かります」「うちの職員が行きます」などと嘘を言い、午後4時ごろ再度訪問した男に現金180万円を手渡しだまし取られました。
女性が男に手渡してしまったキャッシュカードは札幌市内のコンビニエンスストアなどで使用され、約540万引き出されていたということです。
女性が19日に、キャッシュカードの再発行手続きに銀行を訪れたところ、銀行の職員が詐欺に気が付き、「詐欺にあった女性が来店している。キャッシュカードを渡したようだ」と警察へ通報し、被害が発覚しました。
警察は、金融庁職員がキャッシュカードや現金を取りに行ったり、暗証番号を聞くことはないので、そのような話が出たときには警察に相談するように呼び掛けています。