ことしの「百日咳」の患者数 去年1年間を上回る《新潟》

激しい咳が続く「百日咳」。県内のことし1月からの患者数の累計が去年1年間を上回ったことがわかりました。
県が13日に発表した感染症情報によりますと、ことしは医師から届け出のあった患者数が累計で148人(3月9日時点)となっていて、去年1年間の127人をすでに上回っています。
3月に入ってからの直近1週間をみますと前週の26人から45人と約2倍に増加しています。県内では大半が10代ですが20代以降の成人でも複数報告されています。
百日咳は、百日咳菌という病原菌によって起こされる感染症で、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染します。
7日から10日程度の潜伏期間を経て、風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます。その後、短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、たんを出しておさまるという症状を繰り返すということです。
県によると主な予防法はワクチン接種ということですが、時間が経つと免疫効果が弱まることから接種していても発症することがあるということです。
飛沫(ひまつ)感染で広がることから、県は手洗い、うがい、マスク着用など基本的な対策を呼び掛けています。