【訴え】北朝鮮・拉致問題 横田めぐみさんの同級生が中学校で講演 「拉致を自分ごとに」《新潟》
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横田めぐみさんの母・早紀江さんなどが石破首相と面会し拉致問題の解決に向け切実な思いを述べました。事態が進展しない中、めぐみさんの同級生が新潟市の中学校で講演し、拉致を自分ごとをとして捉えてほしいと訴えました。
横田早紀江さん
「1日も早く日本の土が踏めるように、子どもたちに早くその喜びを与えていただけますように」
石破首相に切実な思いを訴えた横田早紀江さん。
拉致被害者の家族をめぐっては、2月に有本恵子さんの父・明弘さんが亡くなり、親世代で生きているのは横田めぐみさんの母・早紀江さんだけとなりました。
拉致被害者の5人が帰国してから23年。それ以降、ひとりの帰国も実現していません。
21日、新潟市西区の中学校で生徒たちの前に立ったのは、めぐみさんの同級生の間英法さんです。
間英法さん
「明るくてさわやかで誰にでも話しかけていく。いなくなった時のことは今でも覚えています」
1977年、13歳で北朝鮮に拉致されためぐみさん。帰国を果たせないまま、去年還暦を迎えました。
中学生の頃は、内気だったという間さん。
同じクラスの同じ班で活発なめぐみさんに憧れを抱いていたといいます。
間さん
「同じ班で遠足に行ってめぐみさんが指示を出して、『間くんは鍋持って来て』と言って、すごい子がいるなと。明るく巻き込んでいく、同級生関係で話をしても、いい話しかない、いい話しか」
間さんは現在、新潟市内の中学校で教師をしていて、めぐみさんが北朝鮮に拉致されたことが明らかになってからは、早紀江さんたちと署名活動などを行ってきました。
拉致問題について自分の中学校以外で講演するのは初めてだといいます。
間さん
「『必ず取り戻す』は、誰が誰に言っていると思います?ちょっと相談していいですよ」
生徒たちに問いかけます。
生徒
「横田めぐみさんの家族が北朝鮮に対して言っていると思います」
間さん
「僕はね、“僕”だと思うんですよ。人任せになるとだめなんですよ、話が進まないんです」
そして、拉致問題を自分ごととして捉えてほしいと訴えました。
女子中学生
「ポスターの『必ず取り戻す』という言葉は、被害者の家族や日本が言っているのだと感じていた、自分が行動しなければ何も変わらないと思ったので、 自分から積極的に行動していきたいと感じました」
めぐみさんの同級生・間 英法さん
「拉致というものについて広く知ってもらう機会が大事だと思いました。一刻も早い救出につながっていければいいなと願うばかりです」
拉致問題の解決には、ひとりひとりの強い思いが必要になると力を込めていました。