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新潟水俣病の被害者団体 「審査の在り方見直しを」知事に要望 2021年度以降は認定「ゼロ」

2024年7月12日 19:31
新潟水俣病の被害者団体 「審査の在り方見直しを」知事に要望 2021年度以降は認定「ゼロ」

新潟水俣病の被害者団体が12日、花角知事と面会し、県が行う認定審査会で2021年度以降、水俣病の被害者として認定されていないなどとして審査会の在り方などを見直すよう求めました。

花角知事と面会したのは新潟水俣病の被害者団体のメンバー14人です。

法に基づき県が行う認定審査会では2021年度以降、水俣病の被害者として認定されていません。

被害者団体は「委員会のほぼ全員が診察の経験さえない医師で構成されている」などとして委員の構成や審査の在り方を見直すよう要望しました。

〈花角知事〉
「丁寧な審査のやり方でもっと工夫ができないかという(要望について)県がまだ動けることがあるかもしれない。国への働きかけをこれまで以上に取り組んでいきたい」

新潟水俣病を巡っては「特措法」などの救済を受けられなかった人が、原因企業や国に損害賠償を求めて提訴。

新潟地裁が水俣病と認めたのは原告の一部でした。

被害者団体は原告の平均年齢が75歳を超えて高齢化が進んでいるとして、被害者が生きているうちに解決できるよう求めています。

〈原告団団長 皆川栄一さん〉
「裁判の行方を待っていると何年かかるか分からない。何らかの救済の道筋を検討してもらいたい」

来週には伊藤信太郎環境大臣が県内を訪れ、被害者団体と面会する予定です。

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