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佐渡沖に活断層の「割れ残り」か M7クラスの地震発生で3メートル超の津波の可能性も 《新潟》

2024年1月18日 19:25
佐渡沖に活断層の「割れ残り」か M7クラスの地震発生で3メートル超の津波の可能性も 《新潟》
国の地震調査委員会は、佐渡の近くに今回の地震では動いていない活断層の「割れ残り」があると指摘しています。

今後、再び地震が発生した際、どのような備えが必要なのか専門家に聞きました。

〈東京大学地震研究所 佐竹健治教授〉
「日本海沿いには北海道から九州まで活断層がずっと続いているんですね。今回はそのうち4つか5つの活断層に渡って地震が発生したということになります」

こう話すのは東京大学地震研究所の佐竹健治教授です。

こちらは能登半島地震によって活断層がどれだけ動いたか表した図です。

佐竹教授によると能登半島の北東側にある活断層は最大で4メートル以上動いている一方で、佐渡に近いこちらの活断層はほとんど動いおらず、これが活断層の「割れ残り」なのではないかと指摘します。

〈東京大学地震研究所 佐竹健治教授〉
「能登半島の沖の断層は傾斜が南側に向かって陸の方に向かって傾いている。ですから能登半島の真下で地震が起きて大きな揺れが伴ったということなんですが、佐渡の方につながる断層は動いていないということが分かりました。ただ余震はそこでも発生している。それから先日1月9日にあったマグニチュード6.1という地震もその辺で起きています。ですから地震活動は起きているので、今後そこで大きな地震が発生する危険性がある」

さらに今後、佐渡に近い活断層でマグニチュード7クラスの地震が発生した場合、県内の沿岸部に3メートルを超える津波が襲ってくる危険性があるといいます。

〈東京大学地震研究所 佐竹健治教授〉
「活断層から直角の方向に津波が大きくなる傾向がありますので、新潟県ですと直江津、上越とか柏崎とかの辺りで津波が大きくなるという傾向がありますし、あと佐渡も特に南部…小木の辺りは大津波警報レベルの津波になるということで十分注意する必要がある」

佐竹教授は日本海側では、地震が発生した数分後に津波が襲ってくるため、地震のあとすぐに高台などへ避難するよう呼びかけています。
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