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液状化被害が相次いだ新潟市西区 一刻も早い復旧へ支援の輪 ボランティア約240人が土砂を撤去 《新潟》

2024年1月8日 19:38
液状化被害が相次いだ新潟市西区 一刻も早い復旧へ支援の輪 ボランティア約240人が土砂を撤去 《新潟》

液状化の被害が相次いだ新潟市西区ではこの3連休、現地にボランティアが入り、土砂の撤去作業が行われました。一刻も早い復旧へ…。支援の輪が広がっています。

道路を覆いつくす大量の泥。

液状化の被害が相次いだ新潟市西区です。こちらの住民は自宅が傾いてしまったといいます。

〈被災した住民〉
「どうしていいか今ちょっと考えられない。とりあえず今は精一杯作業するだけです。人手は必要ですね」

自宅の前に残る多くの土砂。

そこに力強い味方が。ボランティアです。

社会福祉協議会が募集を呼びかけたところ応募が殺到。この3連休で約240人が集まり、土砂の撤去作業を手伝いました。

〈中越地震を経験 ボランティア〉
「20年前の中越大震災の時に小学校6年生だったんですけどその時に被災をして避難所生活でたくさんの人に支援していただいた記憶があって、何か力になれたらいいなと思って参加しました」

参加者の中には中越地震で被災した人も…。

〈ボランティア〉
「それをずっと引っ張る、オッケー」
Q)慣れている?
「もうベテランなんですよ、災害現場にしょっちゅう行っている」

手際よく土のう袋を扱うこちらの女性。中越地震で自宅が大きな被害を受け、生きる希望を失っていた時、全国から集まったボランティアに大きな力を貰ったといいます。

〈中越地震を経験 ボランティア〉
「生きていけないほど私も被災した、その時に全国から助けていただいて今がある、その恩返し。ひと事じゃない。被災して何日目だとこういうことで悩んで苦しんでこういう時期に来たんじゃないかと自分を振り返って重ね合わせながらなんとかお手伝いしたい」

〈被災した住民〉
「ボランティアさんが駆けつけてくれると非常に助かります。本当に今回は予想以上だったので中越の地震でもこんなことなかったのでこれで早く復旧したい」

ボランティアの活動は今後も行われ、西区社会福祉協議会は1月10日からの3日間で1日あたり50人程度で募集を行っています。

この3連休。多くの人で殺到していた場所が…。

(リポート)
「こちらの清掃センターでは地震で発生した震災ゴミを無料で受け入れているんですが、このようにごみを持ち込む車の列がずらっとできています」

新潟市内では、7か所の清掃センターで災害ゴミを1月末まで無料で受け入れています。

西区にある清掃センターでは6日の朝、被災した人たちが壊れた食器や家具などを持ち込んでいました。

〈訪れた人〉
「本棚落ちてしまったので使えなくなったので持ち込んだ。(廃棄に)いつもお金払うんですけど、いま助かる」


一方、こちらは新潟市西区の福祉施設。館内のお風呂を被災者に無料で開放しています。

Q)どうです湯加減は?
近くの住民)「最高」

新潟市西区で続いていた断水はほぼ解消しましたが、いまだ漏水の修理が終わっていない住宅もあり、自宅で入浴できない人も多いといいます。

〈訪れた人〉
「もうぽかぽかです。きょうはゆっくりできます」

〈寺尾荘 近藤栄さん〉
「体が温まれば気持ちも休まると思うので、遠慮なく来てもらいたい」


ずらりと並ぶブルーシート。

上越市では6日、雨や雪に備え、屋根にかけるブルーシートが配布されました。

上越市ではこれまで374棟の住宅で被害が確認されていて、中でも屋根瓦の損壊が相次いでいるといいます。

〈被災した住民〉
「天気心配で。すぐに対応してくれたのでありがたいなと思って」

これから冬本番を迎える被災地。一刻も早い復旧に向けて各地で支援の輪が広がっています。

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