アルビレックス新潟のホーム 「デンカビッグスワンスタジアム」で初の大規模な避難訓練 数万人の観客がいる中で地震が起きたらどう対応 《新潟》
地震の際、数万人の観客をどう安全に避難させるのか。3月9日にホーム開幕戦を迎えるサッカー・アルビレックス新潟。能登半島地震を受けて2月21日、スタジアムで初めてとなる大規模な避難訓練が行われました。
収容人数4万人以上のデンカビッグスワンスタジアム。
そこで21日に行われたのが…
《訓練》
「緊急地震速報を受信しました。これより緊急対応態勢をとります」
大きな地震を想定した避難訓練です。スタッフや運営ボランティアなど約90人が参加しました。
《訓練》
「その場でお待ちください。落ち着いてください」
アルビレックス新潟の試合では昨シーズン、最大で約3万人の観客が訪れました。
今シーズンは3月9日にホーム開幕戦が予定されています。
元日に起きた能登半島地震。
新潟市内では最大震度5強の揺れが起き津波警報が発表されました。
スタジアムに集まった数万人をどう安全に避難させるのか。訓練は運営マニュアルに沿って地震の大きさなど複数の状況を想定して行われました。
このうち新潟市中央区で震度6弱の揺れが起きたとの想定では試合を中止。情報を伝えるため大型ビジョンも活用されました。
その後、大津波警報が出た想定で観客を建物の4階に当たる高さまで避難させる手順を確認しました。
〈運営ボランティア〉
「私も元日の地震で新潟駅にいまして、怖い思いをしましたので、私たちがまず冷静になってご案内することが必要だと思いました」
〈アルビレックス新潟 中野幸夫社長〉
「スポーツだからこそみなさんに提供できる新潟の思いを試合に込めていきたい。そのためにも安全な会場づくりが重要だと思っている」
21日は火災を想定した消火訓練やAEDの講習も行われ、3月9日のホーム開幕戦に向けた準備が進められました。