通販サイト「新潟直送計画」にコメの注文殺到 売り上げは過去最高 一方で販売ストップの農家も 《新潟》
全国的にコメの需要が高まる中、通販サイトの「新潟直送計画」には注文が殺到しています。運営会社の売り上げは過去最高を記録した一方、一時的にコメの販売をストップする農家も出ています。
県内産の野菜や果物などを産地から直接届ける通販サイト「新潟直送計画」。運営するのが新潟市西区のクーネルワークです。
〈クーネルワーク 谷俊介代表〉
「コロナ禍の時に、なかなか地元に帰ってこられない方が新潟の物を取り寄せたりとか、そういう需要でコロナ禍の時に グッと売り上げが伸びた」
コロナ禍の“巣ごもり需要”もあり、業績は右肩上がりでしたが、2022年からは2年連続で売り上げを落としていました。そうした中、去年、過去最高を記録したのです。その要因となったのが…コメ不足です。
去年8月、全国的にコメの需要が高まりスーパーの売り場などで品薄となりました。“令和のコメ騒動”以降、新潟直送計画にはコメの注文が殺到し、売り上げは前年と比べて1.7倍に増えました。中でも、コメを定期購入するケースが増えたといい、それが ほかの品物にも流れ相乗効果を生んでいるということです。
〈クーネルワーク 谷俊介代表〉
「このコメ騒動がいい事か悪い事が何とも言えないですけど、新潟直送計画が(コメの供給の)一定担えたんだとしたら、それはやっていてよかった」
しかし……
〈クーネルワーク 谷俊介代表〉
「売り切れ。定期コースだと先まで在庫を残さないといけないので、いま管理しきれないから定期コース止めてという方もいます」
サイト内のコメもいまではほとんどが売り切れに。定期購入する人が予想をはるかに超え、農家が販売を一時的に止めているといいます。
〈クーネルワーク 谷俊介代表〉
「(農家は)コメがないって言ってます。「もうねえっ」て。需要が極端に高まっているという意味でちょっと異常な感じはします」
「異常」との声も聞かれるコメの需要の高まり。収まる兆しは見えません。