コメの食味ランキング 魚沼コシヒカリは7年連続「特A」 他は「A」《新潟》
去年とれたコメの食味ランキングが発表されました。魚沼コシヒカリは7年連続の「特A」。そのほかは「A」となりました。魚沼市の生産者は「食味も大事だが、安定流通のために頑張る」とことしのコメ作りに意欲を見せました。
ほぼ毎年最高ランク「特A」の評価を受けている魚沼コシヒカリの産地、魚沼市で80ヘクタール以上でコメを作る関隆さんです。ことしの結果は。
〈魚沼市のコメ農家 関隆さん〉
「新潟県は魚沼だけだな、特Aは」
日本穀物検定協会が毎年発表しているコメの食味ランキング。炊いたコメの見た目や香り、味や粘りなどを最高ランク「特A」から「B´」までの5段階で評価します。
ことしの結果は、魚沼コシヒカリが7年連続の「特A」。それ以外のコシヒカリがすべて「A」となりました。おととしの猛暑や雨不足の影響を受けた前回と比べ、下越がランクをひとつ上げた結果です。
発表した日本穀物検定協会は、水管理や追肥…いわゆる肥料の追加などの高温対策に県やJAが一体となって取り組み、回復基調となったと評価しました。しかし、その一方で課題も指摘しました。
〈日本穀物検定協会 山下哲明 業務担当理事〉
「9月中旬の降雨の影響で 追肥の影響で背丈が伸びてしまった。そこで雨が連続してしまったことで、一部倒伏したイネが目立って品質が落ちたという話を聞いています」
7年連続「特A」となった魚沼コシヒカリ。生産者の関さんです。
〈魚沼市のコメ農家 関隆さん〉
「ちょっとほっとしたけども、でも新潟県、ほかに特Aがないのは問題だな。だけどこんなことで一喜一憂の時代じゃない。もうちょっと生産性を農家はもっと作ることに精出さなきゃだめだ」
関さんが食味ランキングよりも心配していたのは、コメ不足から価格が高騰している現状についてです。3月にも政府が備蓄米を放出する予定ですが、今もコメの値段は上がり続けています。
〈魚沼市のコメ農家 関隆さん〉
「ここまで(価格が)上がっちゃだめだ。コメ不足だから上がってるんで、われわれ農家が一生懸命コメを作って安定供給することがいま1番大事なことだと思います」
食味の良さに加えて安定的な供給を目指して…ことしも生産者の挑戦が始まろうとしています。