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大分市内には傾いたままの標識が なぜ修繕されない?  県警「現状を維持したまま引き続き点検」

2024年5月23日 19:09
大分市内には傾いたままの標識が なぜ修繕されない?  県警「現状を維持したまま引き続き点検」

子供たちの安全を守ろうと大分市で23日から通学路の合同点検が始まりました。

今月15日、日田市で道路標識が倒れて女の子がけがをした事故を受けて、今後標識なども重点的に確認していくということです。

この合同点検は子供たちの登下校中の安全確保のため、大分市が毎年この時期に警察などと一緒に行っています。

23日は南大分中学校の周辺で、保護者や地域の人から要望があった場所で点検が行われました。

今月15日には日田市の市道で道路標識が倒れて下校中の女の子がけがをする事故がありました。
標識には速度規制と駐車禁止の2つの看板がついていました。

この事故を受けて23日から始まった合同点検では、標識やカーブミラーなども重点的に確認していくということです。

◆大分市教委 学校教育課伊藤寛さん
「(標識は)また丈夫なものもあれば老朽化が進んでいるものもあるだろうという話を聞いた。子どもたちが安心安全に学校に登校・下校できるようにしたい」

通学路の合同点検は23日から7月下旬にかけて市内41か所で行われます。

ところで、みなさんが住んでいる場所の近くにも危険を感じる標識はないでしょうか。

23日に大分市内で探してみました。

◆TOS児玉直輝記者
「大分市中島に来ている道路標識が根元からかなり急な角度で傾いている」


見つけたのは交差点の手前に設置された一方通行と、駐車禁止を知らせる標識。
この場所は近くにある義務教育学校・碩田学園の通学路になっていますが、近くの住人によりますと、こちらの標識は数年前に交通事故の影響で一度傾いてから年々その傾きが増してきているということです。


なぜ修繕や取り換えがされないのか。管轄する大分中央警察署に取材しました。

大分中央署は「この標識については近くの人から連絡をもらい先週把握した。実際に現地で確認したが現時点で耐久性に問題はなく、車からの視認も可能。傾きを戻した場合標識が折れてしまう可能性があるため現状を維持したまま引き続き点検を行っていく」と話しています。

道路標識について詳しく調べてみました。

県警によりますと、道路標識は県内におよそ3万8000本あります。

耐久年数は基本的に30年前後と考えられていますが実際には十数年で劣化してしまうものもあるということです。

県警では設置から10年以上が経過した標識を対象に定期的に点検を行っています。

劣化した標識などを修繕したり、取り換えたりするには優先順位があり、一時停止や横断歩道を知らせる標識などについては緊急性があるとして数日中に工事が行われます。

今月15日の日田市のケースでは速度規制と駐車禁止の標識だったため、23日時点でも新たに設置されていません。

今後、設置が必要だと判断されればほかの標識とまとめて入札をかけるということです。

県警は「もし老朽化した標識などを見つけた場合は最寄りの警察署に連絡して欲しい」と話しています。

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