大分県内で震度5弱 2人けが 気象台「南海トラフ巨大地震との直接の関係無い」 大分
17日夜、豊後水道を震源とする地震があり、大分県内では最大震度5弱を観測しました。
ベッドから転落するなどして2人がけがをしています。
気象庁によりますと17日午後11時14分ごろ、大分県内で最大震度5弱を観測する地震がありました。
震源は豊後水道で、当初、地震の規模を示すマグニチュードは6.4、震源の深さは50キロと発表されていましたが精査した結果、マグニチュードは6.6、震源の深さは39キロに修正されています。大分県内では震度5弱を佐伯市と津久見市、震度4を大分市、別府市、臼杵市などで観測しています。
大分県によりますと大分市内に住む70代の女性がベッドから転落したほか、津久見市の80代の男性が転倒してうでを痛めました。いずれも軽いけがをして、病院に搬送されたということです。また四国電力によりますと伊方原発3号機について異常は確認されていないということです。
佐伯市では2世帯3人が市役所に一時自主避難し不安な夜を過ごしました。
地震の発生を受けて大分地方気象台は18日未明に会見を開き、南海トラフ巨大地震との関連について次のように述べました。
◆大分地方気象台 高浜聡 南海トラフ地震防災官「今回の地震、南海トラフ地震の想定震源域内で発生したものだが、南海トラフ地震との関係を調査するマグニチュードの基準に達していない」
さらに、今回の地震はフィリピン海プレートの内部で発生していて、想定される南海トラフ巨大地震とメカニズムが異なることから直接の関係は無いとしています。その上で、今後1週間ほどは同程度の地震に注意するよう呼びかけました。