「危険運転致死傷罪」法改正に向け 飲酒運転事故の遺族団体が法務大臣に要望書提出 大分
危険運転致死傷罪について、見直しの議論が進む中、大分県国東市の女性が共同代表を務める飲酒運転事故の遺族団体が鈴木法務大臣に要望書を提出しました。
31日法務省を訪れ、鈴木大臣に要望書を提出したのは2003年に飲酒運転で次男を亡くした国東市の佐藤悦子さんが共同代表を務める団体です。
◆佐藤悦子さん
「今回の法改正で大切な命が守られるような法律を作っていただきたい」
危険運転致死傷罪を巡っては、鈴木大臣は2月10日に開かれる法制審議会に見直しを諮問することにしています。
要望書の中では「厳罰を逃れるため、被害者を救護せずに逃走し、数値基準を下回るまで出頭しない人が増えてしまう」と指摘。
また、「飲酒をした上で運転をした結果、人を死傷させた事案が過失罪で裁かれることが適切なのか」など被害者遺族として懸念する点をまとめています。
鈴木大臣は「少しでもそうした事故が二度と起こらないような環境を作れるように努力していく」などと述べました。
最終更新日:2025年1月31日 18:17