ことし最大規模の値上げラッシュ 生活必需品から郵便まで… スーパーでは「買い控え」の対策も 大分
10月も食品の値上げラッシュは止まりそうにありません。2024年に入って最大規模という値上げの状況を取材しました。
帝国データバンクによりますと、2024年4月にも大規模な値上げがあったばかりですが、10月はそれを上回る2911品目で、2024年最大規模の値上げラッシュとなる見込みです。
食品別では酒類・飲料が最も多く、全体のおよそ半分を占めています。
コカ・コーラボトラーズジャパンが最大18.9パーセント、カルピスなどのアサヒ飲料は最大およそ23パーセントの値上げとなっています。
加工食品では、ハムやソーセージなどの多くが値上げとなったほか、菓子類では、その半数以上をチョコ製品が占めています。
また、長年1本10円で愛されてきた駄菓子やおきんの「うまい棒」。こちらも2022年12円に値上げしたのに続き、今回は15円への値上げとなります。
メーカー各社によりますと、原材料費や物流費の高騰などが値上げの要因となっているということです。
身近な商品の値上げに消費者は。
◆女性
「油をよく使うので(値段が)上がると困るのは困る」
◆女性
「今すでにいろいろなものが高くなっているので、またさらに高くなると買うのも考えようかなと思う」
およそ400品目が値上げとなるこちらのスーパーでは、曜日別のセールを展開することで客の買い控えを防ぎたいと話します。
◆コープ南春日 新名教史店長
「買う側からしたらかなり苦しい状況になっていると思うが、お店側としてもなるべく普段の生活に寄り添うような対策をうっていくので、今後ともお買い物を楽しんでいただけたら」
◆TOS児玉直輝記者
「日本郵便でもこの10月から一部の商品やサービスが値上がりをするということで値上げの波は広がってきている」
日本郵便も1日から郵便料金を一斉に値上げします。郵便料金の改定は、消費税引き上げでの値上げを除けば30年ぶりです。
はがきは63円から85円に。手紙など定型の郵便物は、重さ25グラム以内と50グラム以内で分かれていた料金を統一し、110円に値上げ。
また、手軽に書類などを送ることができるレターパックも最大で80円値上げします。
値上げの背景には燃料費などの高騰だけでなく、郵便物の減少があるといいます。
◆大分中央郵便局 池田英治総務部長
「昨今のデジタル化の進展により、郵便物数は2001年度をピークに大きく減少しており、今後とも郵便サービスの安定的な提供を維持していくために郵便料金の改定を実施させていただく」
そして変化は市民の足であるバスにも。
大分交通は1日から初乗り運賃を150円から180円に、大分市内の均一区間の運賃を170円から200円とそれぞれ30円の値上げとなります。
こちらも消費税引き上げでの値上げを除けば、30年ぶりの運賃改定です。
生活に関わる様々な料金の値上げ。我々消費者の財布は秋を通り越して冬の寒さを感じてしまいそうです。