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能登半島地震の被災地をTOSのキャスターが現地取材 被災地の現状と復興への歩み

2024年3月20日 16:04
能登半島地震の被災地をTOSのキャスターが現地取材 被災地の現状と復興への歩み

能登半島地震についてお伝えしていきます。
先週、TOSの田辺智彦キャスターが石川県を訪れ、被災地の現状や課題を取材してきました。
今回は輪島市の現状をお伝えします。

――TOS田辺智彦キャスター
「3月11日午前5時です。これから被害が大きかった珠洲市や輪島市へ向かいます」

南北に長い石川県。
県庁所在地の金沢市から輪島市までは高規格道路の「のと里山海道」を通ると、震災前は約2時間半で行くことができました。

しかし、能登半島地震で路面の崩落などが起き通行不能に。
一般道も被害を受け、発災直後は金沢市と輪島市との移動には10時間近くかかったこともあったといいます。
支援が大幅に遅れる課題に直面しました。

高規格道路は通行できるようにはなりましたが、現在も片側一方通行の区間があり完全復旧の目途は立っていないということです。
これまで、大雨により道路が寸断され、集落の孤立が度々起きている大分県でも地震で同様の状況になりえるのではないかと危機感を覚えました。

金沢市を出発して約3時間。輪島市に到着しました。
元日の地震で震度7を観測した輪島市。102人が亡くなり、現在も5人の安否がわかっていません。

また、観光名所としても知られていた朝市の周辺では約300棟が焼ける火災が発生しました。

――TOS田辺智彦キャスター
「火災があった輪島朝市です。2か月以上たった今も時折風に 乗って焦げ臭いにおいが漂ってきます。 そして辺りを見ると重機などが 作業をしている様子は無くあの日から時が止まったままとなっています」

焼けた建物の解体や撤去の目途はいまだ立っていないということです。

地震で倒壊したビルもそのままの状態でした。
輪島市では被災した建物の公費での解体工事を行うことにしていて、申請の受け付けを4月から始める予定です。
市は「出来るだけ早く工事に取り組みたい」としています。

震災後から手つかずの光景が広がる一方、通りの一角に人だかりが…
輪島朝市復活のきっかけになればと、復興市が開かれていました。

この復興市は震災後初めて開催したそうで、この日は飲食店など5店舗が出店。朝市の買い物客から人気だったまんじゅうなどを販売していました。

◆客
「昔みたいにたくさんのお店が出て早く復興してもらいたい。そういう中で育ってきてるんで昔みたいに活気のある輪島になればと思います」

◆輪島の和菓子店 中浦政克さん
「復興の道はたぶん長い道のりになると思う。その過程の中で、きょうは第1歩を踏み出したわけなので 何年後になるか分からないがやはりこの町の再生がしっかり できるように努めていきたい」



4月で発生から3か月となる能登半島地震。
被災地が元の姿に戻るにはまだ長い時間が必要だと感じましたが、それでも復興の歩みは少しずつ前へと進められていました。

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