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”信州の海” 津波被害を乗り越え・・・新潟・上越市の海水浴場で浜茶屋が営業開始 飯山市の経営者「気合を入れて頑張る」 津波対策で避難階段を新たに設置【長野】

2024年7月15日 19:38
”信州の海” 津波被害を乗り越え・・・新潟・上越市の海水浴場で浜茶屋が営業開始 飯山市の経営者「気合を入れて頑張る」 津波対策で避難階段を新たに設置【長野】
15日はの日です。「信州の海」として長野県民に親しまれている新潟県上越市のなおえつ海水浴場では13日に海開きが行われました。元日の能登半島地震で津波の被害に見舞われた海水浴場。「浜茶屋」も復興に向けて歩みを進めています。

13日、海開きしたなおえつ海水浴場では待ちわびた人たちが初泳ぎを楽しんでいました。昨シーズンは約4万6000人が訪れましたが、その8割ほどが長野県を含む県外からです。

♪長野市から
「天気が良かったら毎週来るってお母さんが言ってます」
「ここは子どもが成長する場所」

♪塩尻市から
「夏にいつも来るので第2のふるさとじゃないですけど、いつも来られるように復興してもらえればいいと思います」

今年の元日に発生した能登半島地震で海水浴場に津波が押し寄せました。浜茶屋は7軒全てが被害を受け、被害額はおよそ1億円に上るといいます。

♪なおえつ浜茶屋組合 桑原組合長
「1月1日の被害から本当に(人が)来るのかなってやっぱり津波の被害って大きいので多分皆さん映像とか見ている中で、もしかしてどっちに転ぶか分かんない正直なところでホッとしています。何とかここまでたどりついたなという感じですね」

資材不足や厳しい資金繰りで2軒の浜茶屋が営業を断念。今年は5軒で再スタートです。また海開きに合わせて、上越市は津波対策として新たに避難階段を設置しました。

♪上越市観光振興課 小関正明さん
「避難階段を設置することによって安心安全な海ということでPRさせていただいて、たくさんの方に上越の海を楽しんでいただければと思っています」

25年前から浜茶屋を経営する宮嶋辰男さん。実は飯山市で土木業を営み、夏場は毎日1時間かけて浜茶屋に通っています。

♪宮嶋辰男さん
「本業は山へ行って仕事やってるからさ。せめて暖かいときはさ、海がいいな」

津波の被害を受ける前から浜茶屋の引っ越しが決まっていたといい、今年は新たな場所で営業を始めました。浜茶屋の建物はほとんどが手作りで費用を削減するため、材料は被災した木材を再利用。以前は300人程度収容できましたが、200人程度に縮小しました。それでも…。

♪上田市から
「毎年ここを利用させていただいているので。電話をしてからお伺いしましたやっているということでホッとしました」

♪上田市から
「お店の方も優しいのでそこがいいですね」

♪宮嶋辰男さん
「ここは小魚とかカニとかいっぱいいるから小さい子どもにも楽しんでもらえると思う。これから気合を入れて頑張ろうと思います」
テレビ信州のニュース